[Interview] Chvrches

セカンド・アルバム『Every Open Eye』を9月にリリースしたチャーチズが約2年ぶりに来日。2月に一夜限りの単独公演を行いました。HETとしては2年ぶり2度目となるインタビュー。久々の日本公演、日本への思い、2年間の間に変わったことなどを語ってくれました。

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ー3度目となる日本公演どうでしたか?

ローレン:良かったよ。すごくいい時間を過ごせた。日本でライブするの久しぶりだったんだけど、みんな新曲知っててくれて嬉しかった。すごい良いライブだったよ。日本のファンはすごい親切でウェルカムだし、段々ライブの規模が大きくなっていくのが分かる。日本のファンは私たちにとって、とても大切な存在なの。

ー今回の日本滞在で楽しみにしているこはありますか?

マーティン:日本に来るたびに日本の文化に圧倒されるよ。東京ではなんでもできる。食事も最高だし、俺はゲームオタクだからゲームセンターいくのが大好きなんだ。渋谷に一晩中卓球ができる場所があるし。すごいクールだよ。日本に来たら日本文化を最大限に楽しみたい。俺たちにとって日本はすごくユニークな文化を持っているから、刺激的で最高だよ。

ー新作『Every Open Eye』について聞きたいと思います。​前作はあらゆるメディアから高評価を受け大成功でしたが、それ伴い今作へのプレッシャーはありましたか?

ローレン:うーん、確かに今回はデビューアルバムの時と違って、楽しみに待ってくれてる人がいるっていうのは感じたかな。でもあまり考えすぎるといいことないし、曲作りが難しくなっちゃうから周りの期待は気にせずグラスゴーのスタジオでひたすら曲作りに専念したよ。

ーそれについて聞きたいと思っていました。グラスゴーでレコーディングしたのは、地元で作ることにこだわりかあるからですか?

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イアン:今まで出した曲は全部グラスゴーの同じスタジオで作ったんだ。それを変えたくなかった。最初のアルバムを作ったスペースに戻ってあの時のエネルギーを感じたかった。それにやっぱり地元に帰ると集中できるんだよね。いつも世界中をツアーで回ってるから、地元に戻って心地よい環境に身を置いて、集中して、いい仕事をするっていうことが俺たちにとって重要なんだ。LAに行ってレコーディングするとかよりね。

ー日本盤特典でFour Tetの「Leave A Trace」のリミックスが収録されていますがどのような経緯で彼が参加することになったのですか?

ローレン:私たち彼の大ファンだったの。リミックスを頼む人を考えていた時、彼の名前が出て彼がオッケーしてくれるかわからなかったんだけど、頼んだの。彼、すっごくいい人だし、リミックスもとてもいいものができたから本当に満足してる。

 

ー新作は別れた相手を乗り越えのがテーマだとどこかで読みました。実際そういったテーマを持ってアルバム制作に挑んだのですか?

ローレン:私たちは失恋アルバムにするつもりはなかったんだけど、アルバムの中には今までで一番攻撃的な曲が多いっていうのは事実かもしれない。それと、希望が持てるような、前に進めるような曲も。二つの対照的なタイプの曲たちがひとつのアルバムに収録されているっていうのが気に入っている。音楽を作る時、いつも暗闇と光が共存することを意識しているの。

ー前回のHTEのインタビューでもチャーチズは必ず3人で曲作りをしていると言われていましたが、どのように1つのテーマに向かって3人で制作するのですか? それぞれの体験をシェアするのか、一人の経験を軸に音楽的に3人で作業していくのか、など。

ローレン:いつもは楽器バージョンから考えるの。それで私がボーカルのメロディーを考える。その後、私が歌詞を書き始めて、その間イアンとマーティンがプロダクションに取り組む。それで最後に出来上がったものを組み合わせる。彼らが作ったものが私が歌詞を書いている時に考えていた方向性と違ったりする。それがマッチするのが面白いの。そしてそれがCHVRCHESの音となるんだと思う。

ーアルバムタイトル『Every Open Eye』という表現はビジュアル化しやすくとても印象に残りunnamed-6ました。どのような意味があるのですか?

ローレン:アルバムにある「Clearest Blue」の歌詞なの。多分常に見られているっていう感覚を表したかった。こんな感じね。(撮影しているフォトグラファーを指差して。)最初のアルバムを作った時に感じたことなの。でもこの言葉には様々な意味があるところが気に入ってる。これはセカンドアルバムだから、私たちのバンドがどんなものか、どんな風になりたいのかもっとわかっていた。そういう意味でも目が見開いてる感じだったし。二つの意味があるのがいいよね。

ーアルバムタイトルは音楽キャリアについてだったのですね。

ローレン:ある程度ね。でも違う意味にもとれるよ。

ー実は前回来日した際のインタビューでも触れましたが、2013年のガーディアンに掲載された性差別に反対する表明には衝撃を受けましたし、考えさせられました。あれから、2年半以上たちますが、変化は感じますか?

unnamed-7ローレン:バンドの周りで大きく変化したことはないと思う。でもバンドの内側の文化は変わった。表明してから、自分たちが本当にしたいことをしやすくなった。あれは世界を変えるというよりは自分がどうありたいか、っていうことだったの。人の物の見方を変えられたとは思えない。でもライブの後にファンの子達がきて私たちのした表明が彼らにとってすごく意味があったって聞くと意義を感じられる。

ーここ数年、更に新人のガールズバンドや女の子がメンバーとして活躍するバンドか増えてきたように感じていたのですが、音楽業界が前より男女平等という面で改善されてきたとは思いませんか?

どうかな。普通のフェスティバルを見れば何も変わってないように思える。でも世界中で成功しているポップスターたちが女性だっていうのはすごく 良いことだと思う。私たちのした表明のおかげで変わったことがあるかはわからないけど、雑誌のカバーをパワフルな女性たちが飾るのは、若い子たちに勇気を与えていると思う。

ーポップスターの話がでましたが、去年の終わりにRadio 1でジャスティン・ビーバーの「What Do You Mean」をカバーしましたよね。最高だと思いました。バンド系の音楽業界ではジャスティンなどのビルボード系ポップスターは毛嫌いされているように思えますが、それについてチャーチズはどのように思っていますか? また、どうしてこの曲を選んだのですか?

マーティン:何より最高の作品だと思ったんだ。俺たちは、例えばジャスティンをカバーしたからって何か言われるかもしれないとか、気にしなくてもいいぐらいの自信と確信がある。自分たちが好きで、クリエイティビティーとパーソナリティを反映させることができるなら、ポップカルチャーでも、無名でも、音楽として確立することができると思う。正直、ただ楽しそうだとも思ったんだ。でも実際オーディエンスの反応には圧倒されたよ。

ローレン:ジャンルや何を聞くべきだ、何を聞かないべきだってみんな考えすぎだと思う。どんな背景があるにしても、いい曲はいい曲だし、自分なりに解釈を加えるのは楽しい。

ーグラミーアワードはチェックしましたか?

ローレン:ツアー中だったからチェックしてないの。いろいろ読んだけどまだちゃんと見てない。

マーティン:ケンドリック・ラマーは最高だけどね。パフォーマンスがすごいよ。

ーバンドとしての目標はなんですか?

マーティン:最高のアルバムを作るって以外に特別な目標はないかな。より良いミュージシャンに、アレンジャーやコンポーザー、ソングライターになるってことが重要なんだ。でもそれって自分たち次第じゃなかったりする。リスナーやオーディエンスの反応次第だから俺たちがコントロールできることじゃないんだ。だから自分たちができることに集中するしかないんだよね。アルバムに込めた美学とか音とかね。だから目標としてはいい音楽を作るってこと以外ないかな。

ー最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ローレン:日本に来るたびに本当にいい時間を過ごさせてもらってるから言いたいことは、ハロー。私たちの音楽を聞いてくれて本当にありがとう。 日本に呼んでくれてありがとう。また戻ってきて美味しいラーメン食べて、ビデオゲームして、ネコ見るのが待ちきれない!

Interview & Text: Noemi Minami 

Photo: Nahoko Suzuki

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