20 Best Albums of 2015

Hard To Explainが選ぶ、2015年のベスト・アルバム20枚です。あなたのお気に入りはランクインしているでしょうか?

今年はわかりやすいムーヴメントのようなものこそなかったけれど、いい作品が多くまさに「豊作」という感じ。ということで、惜しくもトップ10入りは逃してしまった、11位~20位の10枚もも合わせて紹介いたします!!

#20 Peace “Happy People”

[Interview]Peace 〜自分を偽らず、自分のやり方で

#19 Beach House “Depression Cherry”

[Album Review] Beach House – Depression Cherry ~喪失からの原点回帰

#18 Lana Del Rey “Honeymoon”

[Album Review]Lana Del Rey – Honeymoon ~ (続)美しきメロドラマ

#17 Shamir “Ratchet”

[Album Review] Shamir – Ratchet ~さまざまな垣根を越えた現代版ポップ

#16 Titus Andronicus “The Most Lamentable Tragedy”

[Album Review]The Most Lamentable Tragedy – Titus Andronicus 〜知性とパンクを纏った躁うつ病患者のドラマ

#15 Florence & The Machine “How Big, How Blue, How Beautiful”

Florence + the Machine 〜ドラマチックな女、フローレンスの魅力

#14 Foals “What Went Down”

Foals~氷河期をも生き抜いた怪物バンドのこれまで (1)
Foals~氷河期をも生き抜いた怪物バンドのこれまで (2)

#13 Chvrches “Every Open Eye”

#12 Wolf Alice “My Love Is Cool”

[Album Review] Wolf Alice – My Love Is Cool ~2010年代のグランジは野性的で可憐に

#11 Sufjan Stevens “Carrie & Lowell”

[Album Review] Sufjan Stevens – Carrie & Lowel ~幻想から目覚めた少年の実母への思い

#10 Carly Rae Jepsen “E・MO・TION”

エモーション
胸いっぱいのエモーションを

シーア、グレッグ・カースティン、アリエル・リヒトシェイドにデヴ・ハインズなど、インディ~メイン・ストリームまであらゆるフィールドの奇才が結集。80年代ポップスをベースにしたグルーヴ、メロディなどあらゆる面でウェルメイドな本作はナイト・ドライブのサウンドトラックにも最適。「I Really Like You」のようなド直球ポップ・ソングでピュアなエモーションを爆発させるもよし、「All That」のようなバラードで心癒されるもよし。『「Call Me Maybe」の一発屋』なんて認識が間違いだったことは、本作があらゆる “年間ベスト” リストの常連になっていることが物語っている。(山本大地)

#9 The Weeknd “Beauty Behind The Madness”

Beauty Behind the Madness
こじらせ系インディR&Bシンガーの本格的メインストリーム・デビュー

本人の意思かどうかはしならいが、初期の彼らを支持していた我々インディ・リスナーへの目配せを強く感じさせた前作とは違い、広く開けたこの作風。それでいて、彼の元々持っていた魅力であるメランコリックなメロディ、歌唱を損なうことなくむしろ上手く活かしたこのプロダクションには、拍手を送らざるを得ないだろう。エド・シーランやラナ・デル・レイ、カニエといった外部参加陣もそれぞれ良い味を出している。つい最近本作収録曲の権利関係で新たに訴えられたらしいけど、まぁそれは……ドンマイ!

(Takazumi Hosaka)

#8 Coutney Barnett “Sometimes I Sit and Think, And Sometimes I Just Sit”

Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (TRCP182)

ローファイ好きには欠かせない今年の一枚!

王道なグランジ&ローファイ・サウンドにユーモア溢れる叙情的な歌詞をのせ、ぶっきらぼう に歌う飾らない姿が魅力的なコートニー・バーネット。2016年初めに行われるグラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされている。10月に果たした来日公演も大盛況を博し、日本でもすでにファン・ベースが確立されている彼女のデビュー・アルバム となる本作は今年を振り返る上で外せない存在だろう。(Noemi Minami)

#7 Grimes “Art Angels”

アート・エンジェルズ
DIYガールが切り拓くポップ新時代なSSW

カラフルに染めた髪の毛にトトロのリュック、ソングライティングからプロデュースまでこなすマルチな才能で世界中のインディーキッズを虜にしたカナダの宅録女子、グライムスことクレア・バウチャーの3年ぶり通算4枚目となるアルバム『Art Angels』。自らが監督を務めたMVが注目を集めた先行シングル「Flesh without Blood」を聴けば分かる通り、グライムス史上最強にポップに弾けている。新たな新境地を切り開いた本作は今年を象徴する1枚にふさわさい。(Yukika Tasaki)

#6 Jamie xx “In Colour”

イン・カラー
遊び心溢れるダンス・レコード

ザ・エックス・エックスのメンバーとして知られる、ジェイミー・エックス・エックスのソロアルバム『In Colour』は、2015年最も注目を集めた作品のひとつである。

ユニークな世界観を表現した「Hold Tight」、アップリフトなテクノ・ビートが美しい「Stranger In a Room」、繊細なノイズと、後半の度肝を抜かせるダイナミックなシンセ・ベースがリアルに洗練された「The Rest Is Noise」、ダンスフロアを盛り上げる「Sleep Sound」、そしてザ・エックス・エックス好きにはたまらないダークなエレクトロ・ナンバー「Just Saying」まで、バラエティーに富んだ、捨て曲ゼロなエレクトロ・チューンの数々は、実に見事である。(Reina Shimada)

#5 Sleater-Kinney “No Cities To Love”

No Cities To Love [帯解説・ボーナストラック収録 / 国内盤] (TRCP179)
空白の時間を感じさせないバンド史上最高傑作

活動休止から約10年。キャリーは俳優活動で才能を発揮し高評価を得、ジャネットは元ペイブメントのマルクマスのバンドに参加するなどそれぞれがソロでの活動を充実させていたから、ここまでの傑作がリリースされたことには驚いた。空白の時間があったからこそのマスターピースなのかも。『ポートランディア』でキャリーも一躍文化人として全国区になり、今までの知る人ぞ知るインディなバンドから、知らないなんてダサい!となる重鎮バンドとなった。このプロモーションビデオからも彼女たちの立ち位置がわかる。

(Mami Hayashi)

#4 Father John Misty “I Love You, Honeybear”

I Love You Honeybear [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 豪華・特殊パッケージ  / 国内盤] (TRCP186)
今年一番ヒップな新星

ヒップだけどどこか暗いフリート・フォクシーズを離れ、持ち前のユーモアでブレイク。なかでも「Bored in U.S.A」ではアメリカをウィットに富んだ歌詞でおちょくった。Netflixのドラマ『Masters of None』でも主人公アジズ・アンサリが「今1番チケットを手に入るのが難しいファーザー・ジョン・ミスティのライブに誘って落ちないわけない」と意中の子をデートに誘っていたし。(Mami Hayashi)

#3 Alabama Shakes “Sound & Color”

サウンド&カラー
最高級の演奏とプロダクションで全米1位に

ルーツ色の強いガレージ・バンドの枠から抜けずにいた前作から比べれば、ボーカルから全ての楽器の鳴り方まで格段にレベルアップ。それを、不思議なもので普通の安っぽいイヤホンで聴いていても目の前で生演奏を聴いているかのような緊張感が伝わってくる、洗練された録音とアレンジに落とし込んだのだから言うことなし。このアルバムがチャートで1位になるリスナーの土壌はつくづく羨ましいものであるが、あのRolling Stone誌でさえも37位だと知って、欲をいえば「メディアももっと評価していいんじゃないの?」と思ってしまうのは私だけだろうか。(Daichi Yamamoto)

#2 Tame Impala “Currents”

カレンツ

エレガントに進化したサイケ・サウンド

今やオージー・ロックの代名詞にもなっている程アイコン的存在のテーム・インパラ。本国では、12,000人キャパのスタジアムをソールドアウトさせる人気振り。3年振りの新譜『Currents』は、よりダークで、落ち着いた印象を与える。また、以前に増してシンセ色が強いためか、ロックファンのみならず幅広く音楽ファンのハートを掴んで離さない、完成度の高い作品。前作同様、ノスタルジックでカッコイイ60’sギター・サウンドと、品のあるシンセのミックス加減が、いくらでもおかわりしたいミュージック・カクテルの様に美味。(Reina Shimada)

#1 Kendrick Lamar “To Pimp A Butterfly”

トゥ・ピンプ・ア・バタフライ

文句なしの2015年を象徴する一枚に

公民権法制定から約50年、未だ差別が色濃く残ることが露呈してしまった昨今のアメリカ。そんな時においてアフロ・アメリカンのルーツを追いながら、かつ今を生きる当事者たちもポジティブに鼓舞した本作は、新時代のヒップホップ・シーンの王者に名乗りを上げていた彼が出すべくして出した作品ともいえるかもしれない。そして、テラス・マーティンらの力を借りながらジャズやファンクにも大きくアプローチし、サウンド面でのクリエイティビティまで前進。「今年最も多く再生された作品」は他にもあるかもしれないが、グラミーでの11部門のノミネートが示すように「最も今年を象徴する作品」はこの一枚だと断言できよう。(Daichi Yamamoto)

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