What Do You Mean(どういうこと!?)~ジャスティン・ビーバー、崖っぷちからのカムバック!

「ジャスティン・ビーバー」。ここ数年の彼に “バッドボーイ” 的なイメージを持っていた人はここ日本でも少なくはないだろう。度重なる悪態によって15歳にして手にしたスターダムの地位が崩れ落ちそうになっていた彼だが、2015年は一転、その世界中に染み付いたワル~いイメージも覆されてしまうような、どん底からのカムバックを見事に繰り広げている。しかも、新たなファン獲得にも繋がるであろう強力な3枚のシングルを引き連れて。

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2014年-それは散々な一年だった…

ご存知のとおりここ日本でも現在では数少ない “洋楽” の人気アーティストであるジャスティン・ビーバーのキャリアは2013年を境に徐々に雲行きが怪しくなり始めた。
「レストランで掃除用に置かれたバケツに小便」、「隣人宅に卵を投げつける」、「飲酒運転で逮捕」……。パパラッチからも年がら年中追いかけられるなどストレスが溜まっていたのだろう。若くして世界的スターになったことで彼には以前からアンチも多かったのだが、こうした悪態を世界中に晒すことで彼は自らの手によって自身のパブリック・イメージを悪化させてしまう。そして挙句の果てには、「ジャスティン・ビーバーのアメリカでの永住権を取り上げ、国外退去処分を出してほしい」という請願が約27万人に署名されホワイトハウスに提出される始末。プライベートの方でも約2年連れ添ったセレーナ・ゴメスと別れて以来いい話もなく、ネガティブな話題ばかりが溜まりに溜まった2014年は彼自身どん底へ向かっていってしまう “散々な一年” だった。
本業の音楽の方で大きなヒットが出なくなっていたタイミングとも重なり、「もうこのままダメになってしまうかも」なんていう心配の目が世界中から寄せられていたことも想像に難くない。

反省、そして一皮むけた新たなスターへ

そんな中でも彼をサポートし続けた世界中のファン “ビリーバー” に支えられ、2015年、彼は過去の行いを清算し、パブリック・イメージを回復するための旅へと出発する。

まずはその皮切りに、自らの行った数々の悪行について謝罪するビデオをFacebookに投稿するなど自身の誠実さをアピール。続いて念願だったというコメディ番組『ロースト』に出演し、目の前でゲストたちから皮肉や悪口を言われる「かわいそうな役」をこなすなど自らのイメージチェンジにも着手した。意図はしていないであろうが、8月末に開催されたVMAでのパフォーマンス終了後の彼の涙(「ボーカルにミスがあったにも関わらず、一切ブーイングなどなしに会場いっぱいの歓声を受け取れた」ことが理由とのこと)もその一例とすることだって出来る。更に、極めつけは今年公開した一連のシングルのメランコリックなリリックである。ひたすら「僕が必要としてるキミはどこにいっちゃったの……」と連呼されるラインがあまりにも印象的な「Where Are U Now?」。本心をなかなか露わにしないガールフレンドへの困惑を歌った「What Do You Mean?」。そして、とどめを刺すかのように先週公開された次のシングルはタイトルから「Sorry」なのだから、コレには筆者自身も一瞬、「まさか狙っているのでは!?」と思ってしまったほど。
こうした行いが功を奏し、彼へのワル~いイメージはソフトになるどころか、いくらか同情票も集まっていた。

新作『Purpose』に期待高まる!

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パグリック・イメージ回復のウマさももちろんなのだが、彼のカムバックを祝福すべき大きな理由は紛れもなく、今年ここまでリリースされた一連のシングルにあることを最後に強調しておきたい。
スクリレックスとディプロによるプロジェクト、Jack Üとの「Where Are U Now?」に始まり「What Do You Mean?」、そして最新シングル「Sorry」。楽曲のスタイルは統一されながらも、ダブステップや今年小さなトレンドとなっていたトロピカル・ハウスを取り入れたり、享楽的な雰囲気一辺倒の世界観に批判の声も集まっていたEDMにメランコリアを忍ばせるなど、一つ一つに賞賛に値するアイディアが散りばめられている。新鋭プロデューサー陣のバックアップこそあるにせよ、ここには “アイドル” の殻を破りポップ・スターへと進化していくことを確信させるほどのセンスのよさを感じてしまう。
特筆すべきは、特に「What Do You Mean?」が全米・全英両チャートを初め世界中で初登場1位を獲得(意外かもしれないがシングルでの1位獲得自体ジャスティン初である)していることが示す通り、これら一連のシングルはどれもこれまで彼のことを「所詮ティーン・アイドルだから」なんて避けていた人をも黙らせる、今年を象徴するポップ・アンセムとなっていることだ。こうも実力にしっかりと裏打ちされたうえでの更生っぷりを見せつけられればもはや彼には「言うことなし!」といったところ。このタイミングで11月13日にリリースされる新作『Purpose』をチェックしないわけにはいかないだろう。(山本大地)

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