[Album Review] Atlas Genius – Inanimate Objects 女子を踊らせる旬なエレクトロ・ロック

ロサンゼルス在住、オーストラリア出身のイケメン・ロックバンド、アトラス・ジーニアス(Atlas Genius)の2作目となる新譜、『Inanimate Objects』が先日リリースされた。

デビュー・アルバム『When It Was Now』から早2年半、ジェフェリー兄弟は、母国オーストラリアより先にアメリカ大陸での成功を手にし、わずか数年の間で若い女性を中心に大きなファン層を築き上げた実力派。ただ単にロックンロールを気取るのではなく、時代の流れにキャッチアップしたエレクトロ・テイストで、ファンキーなメロディーが人気の理由の一つなのだろう。また、ウイットに富んだ歌詞と、品の良さに重点を置いた深みのあるギター・サウンドは、“ビーガン”(超菜食主義者)と言う名のユニークで、インテリなライフ・スタイルを送る彼らならでは。

本作は、ソニック・ユース風味で、ノイジーなギター・リフと、落ち着いた印象なドラム・ビートが絶妙なマッチを遂げる「The Stone Mill」からキックオフ。そして、シングル・カットされている、「Molecules」へと続く。このチューンは、スムーズに流れる80’sチックでヘビーなシンセ・ベースがエレクトロ・アーティスト顔負けの迫力で、アルバムのハイライトと言えるだろう。また、「A Perfect End」のファンク色の強いベース・ラインと、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンばりにエッジの効いたギター・リフ × ザ・キュアーからヒントを得た曲調のレトロなヴァイブ、この完成度の高さは鳥肌ものの美しさだ。高揚感溢れる曲の多いアルバムの中でもひときわ穏やかなナンバー「Levitate」は、ザ・ビートルズを連想させる哀愁漂うフックが、映画のサウンド・トラックのようにドラマチックで彼らの芸術センスの良さが光る。

最近では、彼らの友人でもある、ザ・クークスの前座としてセントラルパークのステージに立ったり、人気TV番組『ジミー・キンメル・ライブ』への出演を果たしたりと、着々と活躍の場を広げている。もし海外でアトラス・ジーニアスのライブを見に行く機会があれば、ベックを思わせるヴォーカル、キースの華麗なるパフォーマンスにも是非注目を!

ルックスの良さといい、キャッチーで文句なしに格好良いサウンドといい、日本でも今後フェニックス辺りを好むリスナーから注目を集めることだろう。『Inanimate Objects』は、この秋のロック・アルバム決定版だ。(Reina Shimada)

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