HTE的フェス夜話 〜其の三:夢の妄想ラインナップ

HTE的フェス夜話も第3話となった。第1話第2話でも語ってきたような、海の向こうの国のフェスの様子を知れば知るほど、日本のフェスにこのアーティストは出ないのか?ウェブキャストはやらないのか?などいろいろな欲望が生まれてきてしまう。今回は日程や場所などプロモーターの苦労は度外視して、ヘッドライナーにこれはでないの?このアーティストはテントじゃない屋外のステージがいい!など、ラインナップについて妄想を爆発させてみたい。

どんなヘッドライナーだったら行きたいか?

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フェスのラインアップが発表されるとき、まず気になるのはヘッドライナーだ。これが決まることによって、その年のフェスのイメージが決まるといってもいいだろう。
海外のフェスではヘッドライナーの常連であるキングス・オブ・レオンやキラーズも、もちろん見たいが、「2015年のヘッドライナー」を選ぶとしたら誰がよいだろうか。新作を出すたびに高い評価を得ており、今年リリースされるサード・アルバム『Currents』が待ち遠しいテーム・インパラはどうだろう。コーチェラで、ステージのバックスクリーンいっぱいに映し出されるサイケデリックな映像と共に披露したライブでは、大きなステージでも十分すぎるほどの貫禄を見せていた。2013年のフジロック・フェスティバルに出演したときはテントのステージだったが、海外での評価を考えると1番大きなステージのトリでもいいのではないだろうか。屋根のないステージで夜空をバックに、脳みそや体が溶けていきそうな曲に身を委ね、ビール片手に幸せな気持ちに浸りたい。

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また、今年素晴らしいアルバム『To Pimp A Butterfly』をリリースしたケンドリック・ラマーも、ぜひヘッドライナーに推したいひとりだ。名作の曲を大きいステージで聞きたい!というのもあるが、第2話でも紹介した通り、ここ数年、ロック以上に盛況だったヒップホップ、R&B界隈。今年はさらに期待のリリースが続くということもあり、このシーンの波にフェスも乗りたいところ。そういえば、ケンドリック・ラマーもテーム・インパラと同じく2013年のフジロック・フェスティバルに出演していた。フジの雰囲気に合わせてか、雨が降っていないにもかかわらずレインコートを着て登場した彼。そんな心遣いに少しほっこりしてしまった(裏がビョークだったのが残念でならない)。しかしライブが始まると、ただただかっこいい。小柄なヒーローの活躍を目に焼き付けたい。

ほか、日本になかなかきてくれないブラック・キーズやスプーンはどうだろう。日本と海外での人気の差が明らかにあるのは否めないが、ベテランの演奏に酔いしれたい。シンプルなロックを爆音で聞き、かっこよさを改めて確認したいと思うのは私だけだろうか。

今年絶対抑えておかなくてはいけないのは?

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生で、絶対に、何が何でも、今年見ておきたいのはアラバマ・シェイクスだ。セカンド・アルバム『Sound & Color』が全米チャート1位を獲得。今年のコーチェラ、ボナルーなどのライブ映像を見たが、たまらなくかっこいい!ブリタニーの大きな体から振り絞られる声!アメリカ南部のロックを単にレトロではなく、スマートにまとめていたアルバムだが、ライブでは、「メガネが飛んでくのでは……」と少し心配になるほどブリタニーの迫力がすごい。フェスで聞くのだったら、夜がロマンチックな気分になれるかもしれないが、午後の炎天下に耐えながら晴天をバックに聞くのも気持ちいかもしれない。

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女性がメインのバンドが続くが、フローレンス+ザ・マシーンも外せない。彼らも日本と海外での人気の差が激しいアーティストのひとつかもしれないが、海外ではヘッドライナーにはならないものの、ポスターであれば名前が大きく入る位置にくる常連と言っていいだろう(今年のグラストンベリー・フェスティバルではフー・ファイターズに代わり、ヘッドライナーに!)。輸入盤、デジタルでは、つい先日発売されたニュー・アルバム『How Big, How Blue, How Beautiful』は全英チャート1位を獲得し、その人気を不動のものとしている。HTEのライターいわく、「女神」である彼女のステージを生で拝みたい。その際は、まるで巫女のようなパフォーマンスのFKAツイッグス、叶わぬ恋のため天界から堕ちたようなラナ・デル・レイを並べたタイムテーブルにして、神々しい、この身に付いた不浄が落ちるような空間になっていたら面白そうだ。

たくさんのアーティストを贅沢にまとめ見!

さまざまなアーティストをまとめて見ることができるところがフェスの魅力。特に早い時間帯に出演する新人勢をチェックしたい人にはフェスはとても忙しい場所だ。新人だけではない。中堅あたりのバンドもひしめく、昼から夕方までのタイムテーブルで、お気に入りのアーティストとチェックしておきたいアーティスト時間が被っていると発狂したくなる。

ウルフ・アリスやコートニー・ベネットなど今年注目の新人や、ザ・ウォー・オン・ドラッグスやラン・ザ・ジュエルズら昨年リリースされたアルバムの評価高さなどを考慮すると、生でその実力を確認したいアーティストはたくさんいる。
また、チェックではなく、単純に楽しみたくて聞きたいアーティストがいるのもまた当然だ。今年ニュー・アルバムをリリースしたばかりのピースやザ・ヴァクシーンズ、パッション・ピットは必ず、私たちを踊らせてくれるし、音楽の楽しさを再確認させてくれる。もし真夜中のステージがあるフェスであれば、ぜひジェイミーXXやフライング・ロータスのパフォーマンスを見たいものだ。
以下はHTEスタッフで妄想したラインナップをポスター風にしてみた。この記事を読んでくれている人はどんなアーティストが見たいだろうか?

HTEdreamfeslineup

text: Yuki Asakura

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