[Album Review] Charli XCX – Sucker ~90’s Bitch、メインストリームに殴り込み!

早くはリリー・アレンからマリーナ・ダイアモンズとUK産女性アーティストの共通点として、「男子の目なんて気にしない、私は私のままで幸せになってやる!」といった “小気味よさ”がある。チャーリーXCX ( Charli XCX )のMVや写真などを見ていると笑っているものを見つけるのは難しい。いつもふてくされていて、バッチリメークに、身体のラインを惜しげもなく見せつけるザ・90年代ファッションもあいまって、生意気かつ挑発的なロリータ、という感じ。

ここ日本でもラジオから鳴りやむことのなかったアイコナ・ポップの「I love it」(チャーリーが楽曲を提供)の大ブレイクや、まんま90年代バイブルムービー『クルーレス』なMVも話題になったイギー・アゼリアのブレイク作「Fancy」(フィーチャリングとして参加)、世界で社会現象になったティーンムービー、『きっと、星のせいじゃない。』の主題歌「Boom Clap」など、今やメイン・ストリームまでも圧巻する彼女の卓越したソング・ライティング力について言及するまでもないが、セカンドとなる今作は、どっちかというとエレクトロ・ポップなイメージだった前作とは違い、ド直球ロックあり、ポップソングの詰め合わせ!といった趣。オープニング「SUCKER」から “fuck you! Sucker!”と始まり、キラキラした胸キュンソング「Die Tonight」、「London Queen」では、ハリウッドドリームを体現している興奮が伝わってきて可愛い。

彼女の魅力って前述のUK産女性アーティストに共通する態度のデカさと、90年代生まれに共通する “空気” があると思う(「I Love it」の歌詞には “You’re from the 70’s, but I’m a 90’s b*tch” というラインがある)。媚を売らない、あけすけな親しみやすさ。その “空気” を言葉で表現するのは難しいけれど、ひとつ例をあげると彼女の初期の作品の中に「Dinosaur Sex!」という曲がある。自分好きな物を延々と挙げていくという歌詞だが、そこで列挙されるのは、ドーナツ、ユニコーン、X-rateポルノに、苺、ラシャペル(ファッション・フォトグラファーのデビッド・ラシャペルのこと)そして恐竜。これらを同列に好きって言えるこの感覚が、自分の好きなものを周りの目を気にして正直には言えない80年代の生まれの筆者からしたら、とてもクールに映る。(Mami Hayashi)

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