Metronomy – Love Letters

NMEの2011年トップ・アルバムで見事2位にランクインし、その芸術センスの高さで本格的世界ブレイクを果たした前作『The English Riviera』から早3年、UKエレクトロ・ポップ・シーンが誇る実力派バンド、メトロノミー (Metronomy) の待望の新作『Love Letters』が遂に私たちの手元に届いた。“ラブ・レター”とは、なんてレトロでロマンチックな響きなのだろう。そんな秘めた想いを告白するかのような、パワフルだがスウィートな“音”をアルバム内で十分に感じる事が出来る優れた作品だ。Pitchforkからは、5.2ポイントと決して評価は高くないが、NMEからは8/10とかなりの高評価。

『Love Letters』は、アップリフトでキャッチーなダンス・レコードとは呼び難いが、決してダークさを売りとしているわけでもない、そのなんとも言えないユニークさはメトロノミーならでは。
アルバムからのファースト・シングル「I’m Aquarius」は、ダイアナ・ロス&ザ・スプリームスによるアルバム『Let The Sunshine In』からインスパイアされた。60’sソウルxジェームス・ブレイクばりに洒落たモダン・エレクトロニカの絶妙なコラボに注目。
「Call Me」は、古めかしいオルガンの響きが曲全体の美しさを寄り一層引き立てている。
遊び心溢れる軽やかなシンセ・サウンドも可愛らしい。「Boy Racers」は、ヘビーだがエレガントとしか呼びようのない丁寧にデザインされたベース・ラインが魅力。80’sバイブが漂う、ダンス・フロア受けしそうでディスコ風味なトラック。

締めのトラック「Never Wanted」は、曲の出だしで、ジェット機みたくわくわくさせる騒音に、目の前を猛スピードで走り過ぎる車などを連想させ、ロード・トリップした気分に浸らせてくれる。スローテンポで一際ドリーミーなナンバーだ。また、痛快でメランコリックなシンセ・リフがアルバムの締めに相応しいと言えるだろう。ノスタルジックで、痛みを含んだ美しいキーボード・サウンドが心に沁みる「Monstrous」や、ほのかにビートルズっぽさが光る、クラシック・ロック色豊かな「Month Of Sundays」もお勧め。

トランス色の強いエレクトロ・ポップが大衆受けする現代でも、レトロ・モダンなダンス・エレクトロニック・サウンドは、小規模ながらも支持率が高いのは確かだ。メトロノミーは、今年のサマソニでの来日も決まり、日本での“メトロノミー・ブーム”も密かに期待される。(Reina Shimada)

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Metronomy

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