[Album Review] Jake Bugg – Shangri La

英国が誇るシンガー・ソングライター、ジェイク・バグ(Jake Bugg)が音楽シーンに姿を現したのは今から一年以上前の事。
その後も絶大な国民的人気を誇り、彼の知名度は上がる一方。そして、アーティストなら誰もが避けて通れぬ“セカンド・アルバム・シンドローム”に、ジェイクは、悩まされずに済んだのだ。
リック・ルビンをプロデューサーに迎え、前作以上にサウンドに深みが増した本作『Shangri La』は、2013年のアルバムの中でもひときわ優れた傑作と言えるだろう。また、前作『Jake Bugg』は、マーキュー・プライズを始め、数々のアワードにノミネートされた。
新作を引っ提げこの秋に行われたUKツアーは、大盛況に終わり、南ロンドンにあるブリクストン・アカデミー(5,000人キャパ)での3日間のライブは、全公演ソールド・アウトと言う物凄い人気振り。
なぜここまでにジェイクが大衆受けするのだろうか?その答えは“素晴らしい音楽性と、生ギターが盛り上げるライブ・パフォーマンスの質の高さ”とも言われている。
また、映画俳優顔負けの整ったルックスを武器に、カーラ・デルヴィーニュを始め多くのスーパー・モデル、ポップ・スターを魅了し、若干19歳にして誰もが羨むゴージャスな生活を送りながらも、ロック・スターを気取らないクールなステージ・キャラが人気の秘密でもある。

ファースト・トラックの「There’s A Beast And We All Feed It」は、一瞬にして全盛期のジョニー・キャッシュを思わせる。普段フォークを聴かない方でもこのキャッチーさには惚れ惚れするはず。「Lightning Bolt」の続編な感じもしなくはない。カントリーがブルース・ロックと出会う「Slumville Sunrise」は、アルバムの中でもひときわノリが良くカッコイイ一曲。とても19歳とは思えない大人な歌声が、どことなくデビュー当初の22-20sを思わせる。
「What Doesn’t Kill You」は、ザ・ストゥージズっぽいギター・リフがパンク・ロック寄りで「これって本当にジェイク?」と、普段の彼とはまた違った魅力が味わえる。
CSN&Yを連想させる美しいメロディーが聴き応えたっぷりな「Me And You」や、70年代バイブでダークなカントリー・ロック「All Your Reasons」も是非お勧めです。
デビュー作に続きレトロ・フォーク色が強く、更に味わい深く進化したサウンドに心を打たれる。前作以上に、マムフォード・アンド・サンズ好きにも受けそうな予感。ジェイク旋風は、まだまだ終わる気配なし!(Reina Shimada)

シャングリ・ラ シャングリ・ラ
ジェイク・バグ

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