Holy Ghost! – Dynamics

ブルックリン出身のシンセ・ポップ・デュオ、ホーリー・ゴーストの2枚目となるアルバム『Dynamics』が、日本でも今月15日に発売される。
今やDFAレコードの看板アーティストとして知られ、Pitchfork、SPINを始めとする多数の音楽メディアから注目を集める実力派。DJとしても活躍し、絶妙なオーラを放つこのデュオ、実は同じエレクトロ・ポップ系のDJ、アーティスト、そして業界人などからも非常に評価が高い。
彼らの生み出す心地良くシャイニーなシンセ・サウンドは、催眠術に掛かったかのようなほろ酔い気分に浸らせてくれる。たとえ満点評価にしたとしても違和感ゼロのトップ・クラスな仕上がりだ。

2011年のデビュー作『Holy Ghost!』では、同じく今秋新譜をリリースするオーストラリアのインディー・ダンス・ヒーローズ、カット・コピーと引き合いに出されていたが、本作『Dynamics』では、“彼ららしさ”がより一層活かされているように感じる。アルバム全体の印象は、ゴージャス、シック、ダイナミックなパーティー・ミュージック。さすが生粋のニューヨーカーズ!母国アメリカはもちろん、ヨーロッパのパーティー・シーンでも人気者なだけあり、リスナーを楽しませる術を心得ている。
オオカミ男、オオカミ女が猛烈にキスし合うユニーク度満載なアルバム・ジャケットにもぜひ注目を!

最新シングル「Okay」は、大胆に鳴らす悲しげなシンセ・リフに、はっきりとしたファンキーなベース・ラインが曲全体のスケールの高さを強調している。ディスコ・ロック・アンセムとタグしたい。じわじわとハートに響くラスト・パートの美しいシンセ・メロディーにも注目。
アルバムからのファースト・シングル「Dumb Disco Ideas」のジャスティスばりに超ヘビー・レベル級な迫力満点ベース・シンセが、爽やかなメロディー・ラインに自然と混ざり合い、“ネオ・ディスコ”な雰囲気を醸し出す。フランツ・フェルディナンドっぽさが今すぐダンスフロアに飛び込みたくなる。
「Dance A Little Closer」、こちらも非常にディスコ色豊か。“Come on and dance, dance a little closer…” とポップなフックがノルタルジックで美味。“ナイト&デイ”問わず一日中楽しみながら聴ける一曲だ。
力強く揺れるリズム、心臓の鼓動みたくスピーディーに刻まれるビートが病みつきになりそうな「Changing Of The Guard」は、80’s要素を含んだ、オシャレでレトロなナンバー。
「Don’t Look Down」では、アレックス・フランケルの張りのある美しい歌声が、カット・コピーを思わせるレトロ・モダンなダンス・ロック・リズムと絶妙なマッチを遂げる。
「Cheap Shots」は、80’sバイブを感じるハウス・ビートといい、高級感あふれるパーティー・ムードといい、クラブに最適な一曲。ニュー・オーダーっぽさもポイント高い。
また、艶やかで、落ち着いたトーンのシンセが大人な印象を与える「I Wanna Be Your Hand」は、ホーリー・ゴーストの一味違った魅力を味わえる作りとなっている。
『Dynamics』は、芸術の秋にピッタリな、2013年秋のダンス・レコード決定版。(Reina Shimada)

Dynamics Dynamics
Holy Ghost!

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