Foster The People @ 12/01/18
Posted on 2012.01.27
Filed Under live review
ネットにUPされた数曲の音源がじわじわと話題を集め続け、昨年リリースされたデビュー・アルバムではなんと全米チャートで初登場6位を記録した驚異の大型新人、フォスター・ザ・ピープル。00年代以降ならではの高い折衷性と抜群のポップネスを兼ね揃えた楽曲を武器に、インディとメインストリームの垣根を超えて多くの人々からの支持を拡大させ続けている彼らの初の来日公演。……がソールドアウトしたため、急遽決定した追加公演を観た!
定刻を少し過ぎた頃、メンバー3人+2人のサポート・メンバーが姿を現し、ドラムのマーク・ポンティアスが重たいビートを刻む「Houdini」でこの日のライブは幕を開けた。フロントマンであるマーク・フォスターはシンセを弾きながら歌う際は基本的に横向きの体勢になるが、それでも顔だけはオーディエンスの方へ向けて、オーディエンスとのコミュニケーションを密に取ろうとする姿勢が窺える。続く「Miss You」では、ドラムのマークとサポート・メンバーによって鳴らされる性急なビートの上を、残りの全員がシンセを使って演奏。このように、ドラムのマーク・ポンティアス以外のメンバーが各々担当する楽器を曲毎にコロコロと代えていく様は単純に観ていても刺激的だし、それに加えて一曲一曲、「あぁ、なるほどな」と思わず唸らされるほどに考え込まれたであろう編成をみせてくれるのだから驚きだ。
他メンバーのコーラスとマーク・フォスターの掛け合いが気持ち良い「Life On The Nickel」、サビの滑らかなメロディで「ウーラーラー」とオーディエンスからも合唱が聴こえてきた「I Would Do Anything For You」。90’sブリット・ポップ期のバンドを髣髴とさせるロック・ナンバー「Don’t Stop」ではマーク・フォスターもギターを携え、ツイン・ギターでタフな演奏をみせた。そしてそのままウィーザーの「Say It Ain’t So」のカバーをプレイ。これは前日のライブでも披露していただけでなく、昨年から彼らがよくライブで演奏していたナンバー。おそらく、ウィーザーが彼らの「Pumped Up Kicks」のカバーをライブで披露したことへのお返し的な意味合いも含まれているのだろうが、原曲をかなり忠実に再現しているその様からは彼らのウィーザーに対する愛情もひしひしと感じ取ることが出来た。オーディエンスも最初は戸惑いを感じている人もいたようだが、楽曲が展開していくにつれ自然と拳を突き上げ合唱も始まる。そしてそのままアルバム屈指のダンサブルなナンバー、「Helena Beat」へと流れ込み、会場のボルテージも最高潮に達したまま本編が終了。
意外にもアッサリと舞台袖へと姿を消した彼らだが、アンコールに応えて再び舞台へ現れる際もやはりアッサリと。そしてここ数カ月、やはりライブでは定番となっているらしいアルバム未収録の新曲「Ruby」をプレイ。マーク・フォスターのシンセ・ピアノと歌に重点を置いたミドル・テンポのバラードで、親密な人への温かい、そして強いメッセージが感じ取れるリリックを、マーク・フォスターが必死に伝えようとしているその姿勢に心打たれた。
続いて彼らのアルバム『Torches』の(ボートラを覗いた)最後に配されている「Warrant」で舞台を整えた後、遂に誰もが待っていたであろうあの曲、「Pumped Up Kicks」が始まる。彼らの存在を全世界中へと知らしめた代名詞的楽曲であり、シングルとして正式にリリースされるや否や、じわりじわりと順位を上げ、とうとう全米1位をも獲得したキラー・チューンであるが、ライブの最後に持ってきても大丈夫な程盛り上がるのだろうか? という疑問を抱いていた人は僕だけではないだろう。何せそこまでBPMも速くないし、かといって大人数で大合唱できるようなサビがあるわけでもない。しかし、彼らはその点についても自覚的だった。後半の間奏部分での生の口笛演奏を挟んだ後、急にエレクトロニックなアレンジへと変貌。その様子はさながらリアルタイムで楽曲をリミックスしているかのようだった。サビ部分ではなぜかダブステップのような展開でフロアを大きく揺さぶり、マーク・フォスターも柵やらスピーカーやらの上へ登り、オーディエンスを煽る。気付けば穏やかなイントロで幕を開けた「Pumped Up Kicks」だったが、曲が終わった頃には会場に熱気が渦巻き、前方のお客さんは汗だくになった状態に。
トータルではわずか1時間強ほどのライブではあったが、フォスター・ザ・ピープルの3人が持つポテンシャルを存分に担当する事ができた濃密な時間となった。
Text:Takazumi Hosaka
Photo:Yoshika Horita
===Setlist===
Houdini
Miss You
Life On THe Nickel
I Would Do Anything For You
Broken Jaw
Waste
Call It What It You Want
Don’t Stop
Say It Ain’t So (Weezer Cover)
Helena Beat
-Encore-
Ruby
Warrant
Pumped Up Kicks
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トーチズ(期間限定盤) フォスター・ザ・ピープル SMJ 2011-11-02 |


















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