[Interview] The Drums

Posted on 2010.07.12 
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もはや改めて説明する必要はないでしょう。間違いなく今年最大の新人、ザ・ドラムス。
作品のクオリティが高い、ただそれだけではなく、最近の優等生インディ・バンド達に不足しがちだったポップ・スターとしての“華”と、程よい(?)“チャーミングさ”をも兼ね揃えた久しぶりの逸材!
そんなドラムスに、先日行われた初の来日公演時にインタビューを敢行してきました!
思わず微笑んでしまうような最後の一言に、“彼ららしさ”が要約されているような気がします。

Interview: Takazumi Hosaka
Photo: Makiko Takano

―初めての日本を満喫していますか?

アダム:もちろん!

ジェイコブ:何かもう、日本に一目惚れしちゃったって感じかな。上辺だけじゃなく、もっと深くまで日本の事を知りたいって思ったよ。

―昨日はカラオケとか行ったみたいですね。

2人:イエス!

アダム:僕らもNYに友達がやって来たら観光名所だけじゃなく、もっとアンダーグラウンドなところまで紹介するんだけど、僕らも東京でライブを観に行ったり、パーティに顔を出したり、もうかなりアンダーグラウンドな部分を満喫できていると思うよ!

ジェイコブ:友達も結構できたし、凄く楽しんでるよ!

―日本で初となる昨日のライブはどうでしたか?

ジェイコブ:実はライブをやる前は日本のお客さんってかなり静かだって聞いていたんだけど、実際は全然違くて、良い意味で期待を裏切られたよ。あんなに熱心に僕らの音楽を聴いてくれて、しかも凄い盛り上がってくれて、最高だったよ!

―まだEPとアルバムを一枚ずつしか出していないあなた達がこんなに離れた国でも熱烈に支持されている状況について、どう思いますか?

アダム:うん……何て言うか、凄いとしか言いようがないよね。笑

ジェイコブ:うん。自分たちが一生懸命作った音楽を理解し、共感してくれる人たちがいるっていうだけでも充分素晴らしいのに、さらに日本みたいに文化も全く違うような遠く離れた国の人達からも支持されるっていうのは、「自分たちが今やってる事は正しいんだ」っていう風に自信を持たせてくれるような気がするんだ。音楽は国境や文化を超えて人に訴えかけるものだっていう事の裏付けにもなるし。……とにかく、グレイトだよ!

―あなた達は今やバンドとして大成功を収めたと言っても良いと思いますが、そのバンドをやる前は何をしていたんですか?

アダム:僕は大学卒業したてで、木材を加工して家具とかを作る仕事をしていたよ。もちろん、音楽もずっと作っていたけどね。

ジェイコブ:僕は……実は郵便局で働いてたんだ。笑
郵便物の配達をしていたんだけど、アダムと同じで夜はずっと音楽をつくっていたよ。

―あなた達の海外メディアでのインタビューなどを読んでいると、影響を受けたアーティストに、ザ・ウェイクスミスオレンジ・ジュースなどをよく挙げていますよね?
それは自分たちの小さい頃、青春時代などに聴いていた音楽だからですか?

ジェイコブ:そうだね。スミスなんて11歳くらいからずっと聴いているし、ウェイクやオレンジ・ジュースとかもそのちょっと後からだけど、ずっと十代の時そういうのを聴いて育ってきたから。

―でも、あなた達の年齢だと、そういった80’sのバンド達って微妙にリアルタイムからはずれていますよね? 彼らにハマったキッカケは?

ジェイコブ:うーん……。覚えてないな。笑
誰かから教えてもらったか、お店に行った時、ジャケットに惹かれて聴いてみたかのどっちかだと思うよ。

アダム:スミスみたいなバンドって、本当に出会うか出会わないか、もしくはピンとくるかこないかによって、後々の人生を大きく変えてしまうようなバンドだと思うんだよね。だからそういった偉大なバンドに自分たちが早くから出会えて本当に良かったと思うよ。

―たぶんあなた達の青春時代って90年代後半~00年代前半くらいだと思うのですが、その時代のリアルタイムな音楽では何が好きでしたか?

アダム:もちろんニルヴァーナとかも好きで聴いていたし、あとクランベリーズなんかも大好きだった。あ、もちろんオアシスもちゃんと聴いていたよ。笑

ジェイコブ:あの時代のパンク・バンドのライブにも行った事もあるしね。でも、家に帰ったらフィールド・マイス(80年代後半に活躍したインディ・バンド)のレコードを聴いてから寝てたりしてた。笑

―フィールド・マイスもそうですが、80’sのバンドのどういった点に惹かれますか?

ジェイコブ:うーん。ただ単純に曲が良いからかな。笑

アダム:僕らは批評家じゃないから演奏や楽曲のことであんまり小難しいことはわからないんだけど、何か彼らって凄い1人1人のキャラが立ってるというか、個性的なんだよね。で、そのそれぞれのキャラクターが凄く楽曲にも反映されているような気がして、そういうところが惹かれた理由かな。

―確かに彼らはサウンドだけでなく、髪型やファッション面も独特ですよね。そういった面からも影響は受けていますか?

ジェイコブ:うん、凄くお洒落だよね! 確かに彼らは僕らのスタイル・アイコンではある。
実はちょっと前に、(オレンジ・ジュース)のエドウィン・コリンズのソロアルバムのレコーディングに参加したんだけど、彼と初めて会ったときに「君達、僕の若かった頃の服装にとても似ているね」って言われて、「もちろん! だって、あなたは僕達のスタイル・アイコンなんですよ」って言ったら、すごく恥ずかしがってて。かなり謙虚な人だったよ。笑

―80’sの映画なども好きですか?

アダム:小さい頃に観たアニメとかは凄い印象に残ってるよ。でも、80’sの映画とかって、凄い良いモノもあるけど、酷いモノもいっぱいある。両極端な時代だよね。笑
でも、実は僕は50~60年代の、それこそフレッド・アステアやオードリー・ヘップバーンが出ていたようなハリウッド黄金期の映画が好きなんだよね。特に特殊効果とかを使うでもなく、俳優の演技に重きを置いた作品に惹かれるんだよね。

―ドラムスのサウンドからは50~60年代のガールズ・グループからの影響も感じ取れますが、あの時代の音楽が好きな理由も同じような部分でしょうか?

ジェイコブ:うん。本当にそうだと思う。シンプルだからこそ、楽曲の良さやそのアーティストの良さが引き立つんだと思う。それはスミスにも同じ事が言えると思うんだよね。

―では、今のドラムスのサウンドの核となっているであろう“シンプル”で“わかりやすい”という部分は、今後も変わらないと思いますか?

ジェイコブ:そうだね。やっぱりバンド名からして僕らはシンプルなものにこだわっているんだ。最近のバンドは多くの事をやろうとし過ぎてて、かえって焦点が絞れてないようなのが多い気がするんだ。でも、僕らは昔から言われているように「少ない方が多くを語れる」っていうスタンスを大事にしているから。そこは変わらないと思う。

―次のアルバムの方向性やアイディアなどは何か出ていますか?

ジェイコブ:もちろん。小さいアイディアや考えは少しずつだけど湧いてきているよ。
でも、今の路線を大胆に変えることはないと思う。たぶん、今までの延長線上にあって、でも、今作よりはずっと良い作品を作ると思うよ。

―ドラムスとして果たしたい、今後の野望のようなものがあれば教えてください

ジェイコブ:そうだな……。メンバー全員、友達でいる事かな。笑

アダム:それ良いね。ずーっと一緒にいると、なかなか難しいもんね。笑

※オマケ ~撮影風景~

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