The Drums @ 10/06/14 DUO Music Exchange
Posted on 2010.06.20
Filed Under live review
ソールド・アウトとなった、ドラムスの初来日ライヴ。それは昨年からの期待の高さを物語っている。中に入って意外だったのは男性客が多かったこと。ドラムスは見た目も良いから女の子の人気が高いのかと思ったら、そうでもないみたい。
Photo: Kenji Kubo
Text: Chihiro Ikeuchi
開演10分押しでメンバーが次々にステージへ上がり準備を始める。そして1曲目「It Will All End In Tears」がスタートするとヴォーカルのジョナサンが登場。会場も一気に盛り上がる。だってジョナサンの動き変なんだもん。それはPVやライヴ映像を見ている人ならわかると思うけれど、ロボットのようで予測不能な振りつけ。一部では江頭2:50とも例えられているとおり、まさにそれ!腰のあたりで手をひらひらさせたり、一体それは何を現しているの?と突っ込みたくなる動きばかり。
そして2曲目は「Best Friend」!そう!ジェイコブことハイパー・タンバリン・マンが活躍するこの曲がもう!ビデオで何度か見ていたけれど、実物はやっぱりおかしい。タンバリンを手にしたとたん、人が変わったようにジャンプしたり、くるっと回転したり。まるで体に見えない糸がついていて、上から誰かが操っているかのよう。狂ったとか壊れたとかって言っちゃいけないのかもしれないけれど、まさにそんな感じ。隣でジョナサンも負けないくらいの変なダンスしている。最初は2人でやってたんだよなと思い出して、視野を2人に集中すると、「これは一体どんなコミック・バンドなんだ!?」ってくらい普通じゃなかった。もちろんいい意味で。
ジョナサンは終始パワーフルスロットルで、顔を真っ赤にして歌っていた。オレンジ・ジュースのエドウィン・コリンズみたいっていう低音ヴォイスはCDで聴くよりもさらに低く深く響き、高音パートはザ・キュアーのロバート・スミスを思わせた。アルバムでは特に後半は落ち着いた雰囲気になっていたなと思っていたけれど、ライブで演奏された曲は全く違ってかなりパワフル。即興的な演奏やヴォーカルスタイルだから、何回もライヴをこなしているうちに変化しているのかも。
ライブを見るまで、ジョナサンの変な動きは目立ちたいとか、何か確信犯的なものかと思っていたけれど、日本のお客さんの反応がよほど嬉しかったのか、かっこつけるとかではない自然な笑顔や、とにかく音楽に没頭しているという感じ。ちょっとギークな雰囲気なんかも狙ってるんじゃなくて素なのかなと思えた。
ジョナサンは覚えたての日本語を披露するも、「こんにちは」って言いたかったのが「こむにちわ」みたいになっていた。しかも、「もっと覚えたのに緊張して忘れちゃった」と言っていて、始めから終わりまで「こむにちわ」と言っていた。最後から2曲目の前に「こむにちわ」と言われたときはさすがにびっくり。でもそういう姿勢がクールなイメージだったジョナサンを打ち破ってくれた。
歌い終わったときには「Thank you Thank you」と必ず2回繰り返していたのも印象に残る。アンコールには、「ありがとう」というのを思い出して早速使っていたのもかわいい。
そんな意外とおしゃべりなジョナサンのMCを容赦なくぶった切って次の曲を始めていたのがドラムのコナー。最年少のはずなのに、1番落ち着いていたと思う。「Don’t Be A Jerk, Jonny」の出だしをジョナサンがミスしたときも、冷静に軌道修正していたし、途中、片手が空いたら前髪を整えていたから。一見、親猫に首をつままれている子猫のような気の抜けた顔をしているのに、彼の心臓にはきっとカーリーヘアが生えているに違いない!
そして意外なといえば、ギターのアダム。彼も激しく動くことはなく、時々リズムにあわせて体を揺らすくらいで、ずっとうつむき加減でギターに集中していた。そんな姿がジェシー・アイゼンバーグ(『ようこそアドベンチャーランドへ』『ゾンビランド』)にそっくり!と私は1人で興奮していた。(後から一緒に行ったスタッフに聞いてみたけど賛同してもらえず)でも、ジェシーと同じく元子役の妹を足して2で割った感じに本当にそっくりだったのです。
余談はそのくらいにして、最後に当日の彼らの服装はというと。ジョナサンは赤と紺のTシャツをパンツにイン。適度に鍛えていますっていう胸板が際立って美しかった。ジェイコブは茶っぽいシャツ。彼のサラサラ前髪は後半になるにつれてどんどんカールしていった。あのスタイルはブローの賜物だったのね。アダムはチェックのシャツの上に白の長袖。コナーは赤のブルゾン(速攻脱いでた)に黒と白のポロシャツを襟を立てて。
こんな笑えるライヴは生まれて初めて。サマソニでの再来日も決まっているので、今回見ることができなかった方は是非ドラムスのステージを見ることをオススメします!
01. It Will All End In Tears
02. Best Friend
03. Submarine
04. I Felt Stupid
05. Book Of Stories
06. Make You Mine
07. Don’t Be A Jerk
08. I Need Fun In My Life
09. Me And The Moon
10. Let’s Go Surfing
11. Saddest Summer
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12. Skippin’ Town
13. Down By The Water
14. Forever And Ever Amen
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