Contra / Vampire Weekend
Posted on 1月 22, 2010
Filed Under cd review
国内のみならず英米などの各メディアから絶賛されたデビュー作から約2年、まさに現代のロック・バンドのあるべき理想の姿とでも言うべき傑作2ndが到着した。
アフロ・ビートやレゲエ、スカ、バロック・ポップなどの要素を緻密な計算の上で融合。それらの雑多な音楽的要素が、1曲の中でキッチリと整理整頓され、実に違和感なく混じり合っている様は、まさにお見事と言う他ない。
しかも、そんじょそこらのブルックリン勢の後追いインディ・バンドと違い、ひとつひとつ紐解いていけば、1曲の中に数え切れないほどのアイディアや要素が詰まっているのにもかかわらず、ゴチャゴチャとしたり、雑然とした印象は全く受けない。これは基本的な軸が1stからほとんど変わらず、あくまで引き算的なサウンド作りに重きを置いているからだと思う。これも非常に今日的といえる。
前作は全英チャートですらも15位止まりだったが、今作は初登場で全英3位、なんと全米では1位というとんでもない快挙を達成!
新たなディケイド、10年代の始まりを告げるのに、これ以上相応しい作品もないだろう。
嫌なニュースや、未来への不安ばかり聞こえてくる昨今の音楽業界だが、このあまりにも素晴らしい作品を聴いていると、不思議なことに全く根拠のない安堵感と自信が湧いてくる。大丈夫、音楽はまだまだ進化している。これからもどんどん面白くなる。 (保坂隆純)
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