The Pains Of Being Pure At Heart

Pains Of Being Pure At HeartInterview: Taiyo Sawada
Translation: Ikuko Nishikawa
Date: June 2009



-ブルックリンをベースとして活動しているけど、みんなもともとはどこの出身なの?

Kip(G,Vo): 俺達はみんな郊外の出身なんだ。アメリカの田舎はどこもみんな似たようなもんだから、みんな同じところの出身みたいなものかな。Kurt(Dr)はニューヨーク出身、Peggy(Key,Vo)はニューオーリンズでAlex(B)はニュージャージーで、俺はフィラデルフィア出身だよ。
フィラデルフィアにはショッピングモールや24時間営業のダイナー、公園とか駐車場があって、そこでいつも友達とぶらぶらしてたんだ。

-ティーンのころはどんな音楽を聴いていたの?インタビューによるとハードコアパンクを聞いてたって書いてあったけどそれは本当?

Kip: 俺と友達を含めてアメリカのティーンでいわゆる人気者じゃなかった奴らはたいていパンクとかハードコアな音楽を高校時代に聞いていたんだ。けどNirvanaやSonic Youth、Yo la Tengo、Rocketship、Beat Happening、The Vaselines、The Pastels、Helium、PavementとかのDIYポップにもはまってた。PeggyはとくにRiot Grrrlにはまってた。あとBratmobileの”Pottymouth”を1万回は聞いていたね。

-あなたたちはよく“トゥーイー・ポップ・リバイバル”と評されていて、実際 The Pastels、The Vaselinesとかの80年代グラスゴー・バンドの歌を思い起こさせるけど、そういった類の音楽をよく聞いていたの?

Kip: うん。彼らはクールだ。Teenage FanclubやBlack TambourineやRocketshipもね。
だけど僕らは音楽を“revive”しようとしていないんだ。僕たちはポップ・バンドだし、楽しくて騒々しいポップ・ミュージックをやっているよ。

-世界中のトゥーイー・ポップ・ファンが君たちの音楽に惹かれていくだろうね。日本にはかなり大きいTweeとShoegazerのマーケットがあるのを知っている?ただ、僕の個人的な意見だけど君たちの音楽は“Twee”や“Shoegazer”の域をはるかに超えていると思う。
実際に僕は特別TweeやShoegazerのファンではないけど、君たちの音楽は大好きなんだ。The Pains Of Being Pure at Heartのメロディーは特に一つのカテゴリーに入るべきじゃないと思うよ。そのことについてどう思う?

Kip: はは。僕たちもそう思うよ!僕たちを“Twee”や“Shoegazer”みたいだとは正確には言えないよね。僕たちはTweeにはうるさすぎるし、Shoegazerにしてはポップすぎるから。僕たちは僕らの音楽をポップだと考えてるし、そのポップさを失わなければ何でも試したいと思っているからね。

-君のCDコレクションと聞いて一番人が驚くと思うものは何?また、どんなアーティストの曲をダウンロードしたりしているの?

Kip: The Smashing Pumpkinsの”Siamese Dream”がとても好きだよ。完璧というわけじゃないけど、とってもいいよ。それとWeezerの初めの2枚のレコードも。驚くかどうかは分からないけど、Weezerの”Blue Album”を友達が夜遅くに家に来たときにかけると、すごくハッピーな気分になって歌いまくるのを誰も我慢できないよね。

-PeggyとはCake Shopで会ったと聞いたんだけど。実際、僕は今年ニューヨークに行ったときにCake Shopに行ったんだ。名前は聞いたことがあったんだけど、とってもクールな場所だよね。まだ知られていない才能のあるアーティストを世界中から集めているし。それに彼らの気取っていない感じがいい。今とても急速に注目されている場所でもある。もう少しそこについて教えてくれないかな?Bowery BallroomやMercury Loungeとか他の会場と比べて、どんな感じ?

Kip: Cake Shopはニューヨークの全ての会場の中で僕らのお気に入りなんだ。彼らはクールで全然気取っていないし、他のもっとプロフェッショナルな大きい会場は演奏をさせてくれない中で、僕たちのようなバンドに演奏の機会をくれたからね。言葉では足りないくらい最高な場所だよ。昨夜もそこに行ってWavvesの演奏を観たんだ。そしたらそこでCrystal Stiltsの友達に偶然会ったよ。ライブを見たり友達とただぶらぶらするのにとってもいい場所なんだ。
実際、僕らのバンドのドラムのKurtはそこで働いている。あと僕の親友のバンドZazaのDannyも。そこの音響のNadavはAaでプレイしていたんだけど、今回の僕たちのUSツアーで音響をやるんだ。基本的にみんなとてもいい人たちで、最高な音楽に夢中なんだ。

-ブルックリンというとたくさんのメディアが伝えているように、今の音楽業界を作っているシーンの一つだよね。そこにはとても影響力のあるYeah Yeah Yeas、TV On The Radio、Animal Collective、MGMTとかがいい例だけど、ブルックリンの音楽シーンをどう思う?

Kip: とてもいいと思うよ。とても有名なYeah Yeah YeasやMGMTとかAnimal Collectiveはアーティスト的にとてもエキサイティングだし、とても人気がある。
だけど、まだあまり有名じゃなくもっとパンク精神のあるバンドもある。たとえばCrystal Stilts、Vivian Girls、caUSE co-MOTION、Knight School、My Teenage Strideとかほかにもたくさんあるんだ。それに、新しいバンドでぼくがすごいと思っているのはZazaやドラマーのKurtがやっているThe Depreciation Guildとか。
もし僕たちが日本で演奏する機会があるなら、彼らを連れてきたいと思うよ。そうなったらめちゃくちゃ喜ぶだろうね。彼らは古いファミコンでアナログの音を作っていて、それを二つのギターとドラムでドリームポップしているんだ。すごくいいよ。

-インディ・ロックの中心地だっていうのをどこかで読んで、アメリカへ行ったとき僕はウィリアムズバーグに行ったんだ。Sound Fix RecordsやStudio Bに立ち寄ったりしてとても楽しめた。けどあとBell Houseっていう会場が一番だって聞いたんだけど、ブルックリンのインディ・ロックの中心は君の意見ではどこだと思う?それとニューヨークのエリアのバンドでどれを一番に薦めたい?

Kip: はは。たぶんBell HouseのSkippyが君に一番だと言ったんだろう。彼はオーナーだからね。いい場所だとは思うけど、僕の住んでいるところから遠いからあまり行かないんだ。けどLadyhawkeを観にStudio Bについこの前行ったし、Sound Fixはとてもいいレコード店だよ。あとこのエリアではないけどマンハッタンにあるOTHER MUSICもオススメだ。
Cake Shopは多くのブルックリンのバンドの中心地だという気がする。たとえマンハッタンのローワー・イースト・サイドにあってもね。
けどたくさんのDIYの会場はブルックリンのインディ・コミュ二ティの中心核であるTodd Pによって経営されている。Marekt HotelやDeath by AudioとかSilent Barnは非正統派な場所で、インディ・ミュージックのパンク精神を保ち続けている。
ブルックリンのグリーンポイントにあるDaddy’sっていうバーがあるんだけど、そこはたくさんのバンドが集まる場所なんだ。caUSE co-MOTION、Vivian Girls、Crystal Stilts、Blank Dogs、What’s Your Rapture Records、Dean from True Panther Sounds Records、My Teenage Stride、The Beets、Shirley Braha from New York Noise(music video TV show)、German Measlesとか。そこに行けばいつも友達に出くわすことになるからいいよ。

-君の友達が書いたティーンエイジャーについての話がバンドの名前の由来だって聞いたんだけど、どんな話なの? その話を制作して発表してみたらどう?

Kip: 子供のための短い話で、小さい頃に自分が友達とした冒険とその時間が何よりも大切なことだっていう道徳的な意味を含んだ話なんだ。

-それと君の歌詞は“逃げ出さないティーンエイジャーたちのため”だって聞いたんだけれど、その意味についてもっと教えてもらえる?Belle and Sebastianの悲劇的コメディーと似ていると思う?

Kip: 人が成長していく過程っていうことなんだ。責任感や正義とか勉強と、それに対して揺れ動くパンクロックとか反体制的なこと。僕たちはみんなリベラルな音楽にとても夢中だったんだけど、親は子供に学校でいい成績をとることや責任のある行動をするように期待していたからね。

-文学に興味があったり、好きな著者はいる?もしあったら教えてもらえるかな?

Kip: 僕はそんなに頭がいいわけじゃないけど、ハッピーエンディングな話が好きだ。『星の王子様』や『ぞうのババール』とか。それが僕の読むレベルかな。

-歌詞を書くプロセスについて教えてくれる?君が全ての歌詞を担当しているの?

Kip: 僕が音楽と歌詞を書くよ。でも正直いって、もし僕が全部のパートを一人でやらなきゃならないとなったらそれはひどいだろうね。それにKurtは素晴らしいドラマーだし、彼のスタイルはかなり僕らの音楽を特徴付けているね。

-君のレーベルのSlumberlandはCrystal StiltsやcaUSE co-MOTIONなどの才能のある若いバンドがいるよね。僕が思うに彼らは優れたアメリカのインディ・レーベルの中の一つだと思う。それに彼らはカルフォルニアにいるのにニューヨークのバンドと契約したっていうのが興味深いんだけど、どうやって彼らのことを知ったんだい?彼らはどんな人たちなの?

Kip: 僕たちはSlumberlandが大好きなんだ!Mike Schulmanは素晴らしいレコードを企画して出しているし、彼が売れると思っているバンドをサポートして20年になる。Black Tambourine、RocketshipからはじまってAislers SetやCrystal StiltsやcaUSE co-MOTIONまで、このレーベルの一員だっていうのはとても僕らにとって大きい意味がある、それに僕らは多くのこのレーベルのバンドのファンだしね。

-最近君たちはピッチフォークの“Best New Music”に選ばれてそれからかなりの数のローカル・レコード・ショップでトップテン入りを果たしたよね。それに多くの音楽雑誌が君たちに注目しているけど、突然の熱狂的な反応に対して君はどう思う?

Kip: クール!

-Wavves、Cymbals Eat Guitarsと君のバンドは刺激的な新しいバンドだと僕は思っている。たとえ多くのCD屋が閉店したりラジオ局がまだ保守的でも、音楽好きな人たちはインターネットや小さくても熱狂的なCD屋を通していい音楽を探すことにうまくなってきているよね?君たちの音楽が音楽ファンに影響を与えることを願っているよ。君は優れたインディ・ロックは多くの人たちを惹きつけることができると思うかい?

Kip: 僕はNirvanaやSonic Youthが大好きだし、彼らはとても多くのファンがいるよね。それとは裏腹に僕が昔夢中だった多くのバンドは全然注目されることがなかったことも事実だ。僕は僕たちの音楽が人々に注目されることのなかったバンドを知ってもらういい機会になればいいと思う。誰かが僕たちの音楽を聞いて、“このRocketshipっていうバンドはすごいクールだ”とかってなったらいいよね。

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