The Cribs

Posted on 10月 25, 2009 
Filed Under interview

Interview:Takazumi Hosaka
                Penny(Just Like Honey)
                Ruby(Just Like Honey)
Photo : Chihiro Kurihara

 

 

 

昨年夏に“あのジョニー・マーが加入!”というニュースで世界中のファンに衝撃を走らせたクリブス。
ジャーマン3兄弟+生きる伝説ジョニー・マーという異色の構成になった彼らに、色々訊いてみました!

―まず、昨日の武道館でのライブの最後に「ショー ノ アト アークティック ヤッツケル」と日本語で言っていましたが、ずばりやっつけましたか?(笑)

ライアン:あー、いや、実は負かすって言ったのは卓球の話しなんだよ(笑)。別にぶちのめすとかそういう意味じゃないんだ。楽屋に卓球台が置いてあったから「これは後でやってやろう」と思ったんだよ。

―あ、なるほど。少し安心しました(笑)。

ライアン:僕の日本語が下手だったから誤解されたのかな?

―ハハハ。えっと、クリブスは既にサマソニやフジロックで何回か来日していますが、日本に来る度に行くようなお気に入りのスポットはありますか?

ライアン:できるだけ毎回違う、色々な場所に行くようにしてるんだ。昨日はアークティック・モンキーズのメンバーと初めてカラオケに行ったよ。

―へー、何を歌ったんですか?

ライアン:スキャットマン・ジョン(笑)。あと、クイーンとか歌ったよ。

―楽しそうですね(笑)。えっと、新作の話しに入りますが、今作『Ignore The Ignorant』製作時にロスが手を怪我したそうですが、容体はどうですか?

ロス:あぁ、まだ少し痛むけど、一応もうプレイもできるし問題ないよ。そもそも僕のこの身長でスケボーなんてやったのがバカだったんだよね…(笑)。僕の身長でスケボーはやってはいけないという事がわかったよ…。

―そうですね(笑)。でも安心しました。ところで今作にも前作のようにコンセプトのようなものはありますか?

ライアン:いや、確かに前作『Men’s Needs, Women’s Needs, Whatever』にはコンセプト的なものがあったけど、今作は取り立ててこれといったコンセプトはないんだ。基本的にいつもそうなんだけど、今作でも自分達の身の回りに起きている事、あと自分達なりに考えている政治的な事を曲にしているんだ。

ロス:やっぱり、ジョニー(・マー)が加入して、ソングライターの数が増えた訳だから、それによって自ずと書きたいテーマが広がると思うんだよね。だから色々とバラエティに富んだアルバムになったんじゃないかな。

ライアン:うん。そうだね。あ、でも、今作は今までのアルバムよりもよりパーソナルな内容になっているという事は言えるかもしれないな。

―今作には「Hari Kari」という曲があるんですけど、これは「Hara Kiri(腹切り=切腹)」の事…ですよね?

ライアン:あー、実はHara Kiriの方が正しい発音である事は知ってたんだけど、歌詞のライム(韻)の都合上、そっちの方がしっくりくるんだよね。で、もちろん“腹切り”の意味も知ってるけど、あの曲はそんな直接的に“腹切り”の事を主題にしているんじゃなくて、かなり抽象的な意味でその言葉を使っただけなんだ。イメージみたいな感じでさ。

―なるほど。失礼しました(笑)。えー、昨年の夏にジョニー・マーが加入しましたが、彼のいたザ・スミスというバンドはあなた達にとってどういう存在でした?

ライアン:本っ当に大好きだったよ。ずっと大ファンだったんだ。中でも、ジョニーのギター・プレイが特に好きだったから、彼が自分達のバンドに興味を持ってくれて、しかも加入までしてくれたのは本当に鼻の高い思いがしたね。それに、実際に共同作業をしてみて彼のことを知れば知るほど良い人だって事もわかった。今ではお互いにリスペクトし合える存在になってるし、本当に光栄な事だよ。

―ジョニーが加入した事によりバンドに生じた変化というのは具体的にはどのようなものなのでしょうか?

ロス:うーん…。ジョニーが入った事により、何か本当に賑やかになったよ(笑)。音楽的な面で言えば、ジョニーのギターが加わって、よりパーフェクトに近づいたのは確かかな。

ライアン:うん。何ていうか、“ジョニー・マーがギターを弾いている”っていう存在感だけで凄いんだよね。やっぱり凄く個性的で優れたプレイ・スタイルだし。でも、だからと言って、彼が加わった事によって今までの僕ららしさは失いたくない。自分達らしさをしっかりと保ちつつ、その上でジョニー・マーのギターが鳴っていて欲しいと思ってる。まぁ、要するに“前より良くなった”ただそれだけで良いんじゃない?

ロス:あと、3人より4人の方がパーティも賑やかで楽しいよ(笑)

―なるほど(笑)。ところで、そんなジョニーとあなた達の関係はどんな感じのものなのでしょうか? 友達とか仲間みたいな感じか、それとも先生とか親みたいな感じなのか…

ライアン:それが、不思議なものなんだよね。あれだけ尊敬して、憧れていた人物だったはずなのに、いざ一緒にプレイとかしてみると、何かあまりそういう意識はしなくなるんだよね。あと、驚くくらい僕らと彼は共通する部分が多いんだ。だから僕らによく似た人間がもう一人増えた、みたいな感覚なんだ。だから、共に音楽を作る仲間って感じしかしないなぁ。

―じゃあまさにステップ・ブラザーズ(HTE最新号で使った「We Are Step Brothers」というキャッチ・コピーを見せて)な感じですね(笑)

ライアン:あぁ、そうだね(笑)。特に最近、イギリスのメディアでもよく「ジョニー・ジャーマン」とかって書かれたりしているんだよ。だからたぶん傍から見てもそういうステップ・ブラザーズ(義兄弟)にみられるくらい僕たちにフィットしているって事じゃないかな。

ロス:そういえば、うちの母親ですら最近はジョニーの事を半分息子みたいなもんだと思ってるよ(笑)

―(爆笑)。ここで話しはあなた達のことに戻しますが、そもそも兄弟でバンドを始めようとしたキッカケはなんだったのでしょうか?

ロス:だってウェイク・フィールド出身だもの(笑)

ライアン:そうだね。何にもない退屈なド田舎で、ミュージック・シーンなんてものも全くないから回りに音楽好きな人もいない、で、横を見たら兄弟がいる。だから必然的な流れなんだよ。

ロス:そもそもウェイク・フィールドっていう街では、若者が打ち込むものといったら大抵サッカーくらいしかないんだよ、本当に。でも、僕らはあまりスポーツに向いているタイプではなかった。だから音楽を選んだってところかな。

ライアン:元々音楽を聴くのが大好きだったからさ、ニルヴァーナとかがキッカケで、ラモーンズみたいなオールド・スクールなパンクに遡ったりして、色々な音楽を聴いた。沢山の音楽を聴いたら、次のステップとして、演奏してみたいって思うのが自然じゃない?一番最初にバンドをやろうって思い立ったキッカケはちょっと思い出せないけど、兄弟が3人いて、それで必要最低限の人数が揃ったからじゃないかな。

―じゃあ、今まで兄弟以外の人とバンドを組んだ事はないんですか?

ライアン:いや、実は最初の頃に何回かあるんだけど、何か微妙に意見が食い違ったり、音楽の好みがズレたりして、ダメだったんだよ。その点、僕ら3人は考えや趣味趣向が一致していたから、この3人で組むのが最良の形だったんだ。

―なるほど。バンドを組んだ当初から「ビックになってやるぞ」みたいな野望はあったりしました?

ライアン:いや、最初は全くレコード契約とかは頭になかったな。そもそもウェイク・フィールド出身でレコード契約取った人なんて僕は知らないし(笑)。あんな小さな街でそんな大それた事なんて全然考えてなかったけど、でも3回くらいショウをやったらレコード契約を取れちゃったんだ。不思議だよね(笑)。

―3回って…。凄いですね(笑)。ところで、兄弟喧嘩とかはするんですか?

ロス:いや、音楽に関しては全く喧嘩とかはしないね。特に僕は一人だけ年下だから、元々上の2人についていく形でバンドを始めたし。バンド活動に対しても揉める事はほとんどないなぁ。

ライアン:やっぱり、それだけ考え方が似てるって事だろうね。特に曲作りとかに関しては、最初からどういう風に展開していくのかとか、最終形のヴィジョンが初めから全員にみえてるって思える時があるし、ジョニーが入ってからもそれは変わらないな。

―凄いですねー。オアシスのギャラガー兄弟とは正反対ですよね(笑)

ライアン:そうだね、よく言われるんだけど、オアシスの場合は兄弟2人というより、巨大なエゴが2つあるっていうのが問題なんだと思うよ。僕らにはそんなにエゴがないから、大丈夫なんだと思う。

―音楽に関係のない部分、私生活とかでも揉めたりはしない?

ロス:うーん、それもないね。お互い一緒に育ってきて、お互いわかり過ぎるくらいわかってるから、どのボタンを押しちゃいけないかとかはちゃんと把握してるしね。もちろん、わざと押す事もできるけど、それは本当に最後の奥の手(笑)。まぁ、もし揉めたとしてもあまり長くはもたないんだよね。

ライアン:うん。すぐに解決するし、わざわざ話し合わなくてもいつの間にかに解決している場合も多いしね。

ロス:友達同士とかだと根に持っちゃう事とかもあるかもしれないけど、やっぱり兄弟だと、かなり深刻な揉め方をしても、割とすぐ忘れちゃったりするんだ(笑)

―素晴らしいですね。少年時代はどんな感じで過ごしましたか?

ロス:うーん。特に楽しい思い出はないんだよね。それというのも、80年台のウェイク・フィールドって、政府によって炭鉱を封鎖されたりした事によってかなり暗い雰囲気だったし。

ライアン:今でもそれに対して根に持っている人もいるくらいだもんな。まぁ俺とゲイリーは色々イタズラとかしてたよ。双子で本当に似てたから、嫌いな授業をお互い代わってもらったり、あとゲイリーの彼女を騙した事が2回、いや1回だけあるな。スタンダードな悪戯だよね(笑)。

―ハハハ、確かにスタンダードですね。では、最後の質問です。今後クリブスというバンドで果たしたい野望のようなものはありますか?

ロス:とにかく続ける事。あとは成長し続けることが僕の野望かな。

ライアン:そうそう。あとはどんどん良い曲を書いて、常に前のよりも良いアルバムを作る事。そしてメインストリームに下手に迎合したりせず、自分達なりのペースとやり方でよりビックな存在になっていくこと。これが今の野望かな。

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Comments

2 Responses to “The Cribs”

  1. ruby on 11月 10th, 2009 2:48 am
  2. Just Like Honey on 11月 10th, 2009 11:32 pm

    インタビューの時の動画のリンクです↓
    http://www.youtube.com/watch?v=qQOMxe6CCyA

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