Arctic Monkeys@09/10/19 日本武道館
Posted on 10月 26, 2009
Filed Under live review
Text:Chihiro Kurihara
私個人的にはアークティック・モンキーズとはさほど年もはなれておらず、恐らくリアルタイムで聞いた初めてのロック・バンドでもある。そんな彼らのライブ。2年前のサマーソニックでトリを飾った日のパフォーマンスが初めてのライブだった。その時の印象としては同世代の代弁者とか共感できる存在とかそんな言葉は全く当てはまらない。むしろ私たちとは別物であることを誇示するかの様に凄まじいパフォーマンスで圧巻した。観客に媚を売ることは一切なく、ほとんどMCすらなかったことを良く覚えている。とにかく冷静に淡々と曲をこなす。オーディエンスと一体になろうなんてはなから考えてもいないのであろう、そっけない態度。そのどれもがある意味カリスマ的な要素のひとつでもあったわけだ。
初・日本武道館。しかもこの日はスペシャル・ゲストにザ・クリブスを迎えてのライブ。インディ・ロック好きにはなんとも嬉しい組み合わせだ。
クリブスが終了後、20時少し前。会場が暗転しステージからはメンバーが現れる。その立ち姿は2年前とは比べ物にならないくらい堂々としている。アレックスとニックはジャケットを羽織り、かっちりとした姿。ジェイミーとマットはTシャツながらもすっきりとした着こなしで、ファッションからして別人のようだった。
バックのライトに照らされながら「Dance Little Liar」でライブがスタート。続いて「Brianstorm」と1曲ごとに緩急をつけてくるから見ているこっちもうかうかしていられない。その後もセカンド、ファースト、サードと織り交ぜながら観客を盛り上げていく。その中でも「The View From The Afternoon」がダントツで素晴らしかった。マット・ヘルダースのドラムの威力の凄さ。これには本当に驚いた。曲の間、ずっと鳥肌が立ったままで夢中になって彼らを見ていた。演奏に安定感があるかというとそうでもないのだが(正直これは会場のせいでもあるだろうが)、メンバーの演奏力の迫力はどのバンドにも比べ物にならない。「I Bet You Look Good On The Dancefloor」でオーディエンスをヒートアップさせ、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズのカバー曲「Red Right Hand」も披露。アンコールにも応えて「If You Were There, Beware」、「505」とセカンド・アルバムからの2曲でライブを締めくくった。
2年前に初めて見たときより、演奏力も存在感も確実にパワーアップしている。今後の音楽シーンを引っ張っていく存在を確立していって欲しいという期待と、同世代でありながらもっと遠い存在になってしまうような寂しさの両方が入り混じった不思議な感覚だった。
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Tags: Arctic Monkeys, The CribsComments
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