Grizzly Bear
Posted on 8月 31, 2009
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Interview: Mami Hayashi & Minae Tani
Photo: Takazumi “Dangerous” Hosaka
サマソニ最終日の午後、ソニックステージはひとときの間、この世のものではないような不思議な「ゆらぎ」に包まれた。満を持して初来日したグリズリー・ベアのステージ。最初の一音から、全く違う世界に観客を引き込む圧倒的な存在感に、恍惚と酔いしれた1時間弱のライブ後、終わってリラックスムードのクリスファー・ベア(Dr./Vo.)とダン(Gt./Kb./Vo.)にバックステージでインタビューしました!ダンはちょっとお疲れの様子で、私たちからの質問のほとんどはクリストファー君がにこやかに答えてくれました。職人肌な音楽家たちの、意外とフランクなトークをお楽しみください!
‐大阪のサマーソニックでも演奏したばかりですが、初めて日本に来た感想は?
(クリストファー(以後Ch)):日本に来るチャンスが持てて本当にサイコーだよ。クールな人達ばかりだし。
‐クリス・テイラーがライブ中のMCで、サマソニ前に1週間くらい国内を旅行していたって言っていましたが、あれは本当ですか?
(Ch):えーと、僕らはサマソニに合わせて来日したんだけど、クリス・テイラーは僕らよりひと足先に大阪に来て、そこから自転車旅行をしてたみたいだよ。今日のライブが終わったら火曜に帰るまでちょっと時間があるから、僕らもちょっとは日本を見たいなと思っているよ。
‐大阪のサマソニでは、誰か他のアーティストのライブは見ましたか?
(Ch):結局いろいろ忙しくて、NE‐YOを2曲だけ、あとビヨンセのライブはほとんど見た。ビヨンセは本当にすばらしかった!全部見たかったよ!
‐さて、新作「Veckatimest」ですが、全米チャート初登場8位でしたね!それについてはどう感じていますか?
(Ch):まったく予想もしていなかったよ。たくさんの人が僕たちのアルバムを手にとってくれて本当に感謝している。こんなことが起こるなんて考えたこともなかったし、僕個人は僕らの音楽がビルボード上位にチャートインするようなポピュラーなものだって思ってもいなかったから、本当にスーパークールな出来事だったよ。
‐ダンはどう思いましたか?
(ダン(以後D)):ショッキングだったね。
‐ライブで新しいアルバムの曲をやってみて、反応はどうですか?
(Ch):そうだなぁ、あんまりよくわからないけど、少なくとも僕ら自身は新しい曲を演奏できて嬉しいよ。前のアルバムでずいぶん長いことツアーをまわっていたからね。
‐グリズリーべアの曲は、アレンジがとても複雑で、緻密に練り上げられた楽曲という印象があります。曲が完成するまでにはどんなプロセスを経ているのでしょうか?
(Ch):間違いなく、ものすごく時間がかかることは確かだよ。特に今回のアルバムに関しては、全員がすべての曲の部分部分について考える機会を持って、それぞれのアイディアを融合させながら作っていったような感じだね。1度スタジオで合わせたら、それを聞き返して、どうしたらいいかを考えて、次の時にはまた前やったところに戻って色々試してみるってことの繰り返し。同じ曲を「再訪してみる」度に模索すべき新しいポイントが見つかるんだ。
‐どこを完成と定めるのかが難しそうですね。途中で意見の衝突なんかはないんでしょうか?
(Ch):ないよ。何となく、ここが全体的に決まりどころだなって全員が感じるポイントがわかるんだ。それに、メンバー個々の果たす役割やアイディアを互いに認め合っているからね。
‐数年前にTV On The Radioに会ったときにあなた達の前のアルバムを大絶賛していたのをすごくよく覚えています。
(Ch:)あぁ、彼らはすごく良い人達だよね。
‐彼らも含め、今あなた達のいる「ブルックリン界隈」のシーンがアツいと思うのですが、注目しているアーティストはいますか?
(Ch):そうだねぇ・・Dirty Projectorsかな
‐クリス・テイラーがプロデュースしていますよね?
(Ch):そうそう。僕らみんな彼らに夢中なんだ。彼らのやっていることはすごくエキサイティングだと思っているよ。
‐他にリスペクトしている人はいますか?
(Ch):えー・・「リスペクト」かぁ。難しいなぁ。
‐アーティストでなくてもいいですよ!
(Ch):うーん・・
(D):バラク・オバマ(笑)
(Ch):あ、なるほど(笑)
‐グリズリー・べアは交響楽団や少年コーラス隊など幅広いジャンルの人たちと一緒に演奏していますが、次にコラボしたいアーティストはいますか?
(Ch):うーん・・わかんないなぁ。ダンどう?
(D): ・・・ビヨンセ?・・・スヌープドッグ?
(Ch): あぁビヨンセにスヌープドッグ、そうだね!
(D):T-ペインとか?
‐スヌープドッグとグリズリーベアのコラボってどんな風になっちゃうのか聞いてみたいですね!!
(Ch):(笑)僕らみんなR&Bやヒップホップがかなり好きなんだ。
(D):R.ケリーともやりたいなぁ(笑)
(Ch):それ最高だね!
‐レディオヘッドのツアーオープニングもやりましたよね?
(Ch): 素晴らしい経験になったよ。すごく刺激的な人達だったし、何せみんな昔からずっとレディオヘッドを聞いてきているからね。彼らと一緒にツアーを回れて光栄に思っているよ。
‐音楽って人の気分やテンションに大きく影響するものだと思いますが、自分たちの音楽はどんな風にリスナーに受け取られていると思いますか?あるいはどんな風に受け取ってほしいと思いますか?
(Ch):どちらかというと心が静まるような音楽なんじゃないかなぁ。そういうときに聞いてもらえると嬉しいしね。僕らの音楽は、パーティミュージックって感じではまずないと思うけど、でも決してマジメすぎるつもりもないんだ。音楽ってやっぱりどこかハズした、楽しいものであるべきだと思うからね。
‐”Two Weeks”のPVもひねくれたユーモアいっぱいですよね。
(Ch):そうだね。あの曲は明るくてエネルギッシュでハッピーであるべき1曲だね。
‐PVのアイディアはどこから出てくるのですか?
(Ch)- あれは大体PVの監督、パトリック・ドーターのアイディアだね。彼はクレイジーなアイディアをたくさん持っているんだ。彼が、「今回のPVではみんなの頭をふっとばしたい」って言ったから、「OK、イイじゃん」。それで決まりさ。あとは結構パトリックにおまかせにしてるよ。
‐ここからは、音楽とちょっと離れた質問です。気楽に答えてください!
音楽以外で興味のあることはありますか?
(Ch):僕は実は料理が好きなんだ。暇な時は料理を作ったり、カクテルを自分で作ったりするよ。ウイスキーベースのカクテルが好きだね。
(D):僕はアウトドア派。山に行ったりする。
‐ダンは8月4日がお誕生日だったんですよね?誕生日はどうやって過ごしましたか?
(D):ちょうど大阪に着いた日だったんだ。日本は初めてでどうしたらいいのかまったくわからなくて、シンチ?(※筆者注:北新地かと思われます)ってダウンタウンの辺りを適当にうろうろしてウイスキーバーに入ってみたりしたよ。自分たちが何をやってるのかもよく分かってなくて、迷い込んじゃった感じが面白かった。
‐日本食は試しましたか?
(D):もちろん。日本にきてから結構いろんなものを食べているよ。みんな日本食が気に入ってる。
‐実は私達からもささやかな誕生日プレゼントがあります(リラックマの携帯ストラップ)
(D):本当?嬉しいなぁ。(包みを開けて・・)ワオ!クール!携帯につけるよ!
‐今年はたくさんのフェスに出演されていますが、あなた達流のフェスの楽しみかたを教えてください
(Ch):今年は、サマーソニックのあともヨーロッパで7~8個のフェスに出るし、すでにピッチフォークフェス(シカゴ)やボナルー(テネシー)のフェスで演奏してきたんだけど、このサマーソニックみたいなフェスは本当にクールだと思うよ。大規模で、ビヨンセみたいな世界的超有名人がヘッドライナーなのに、名前がそれほど知れてないアーティストもごちゃまぜにブッキングされててさ。まさか自分がビヨンセみたいなビッグネームと同じフェスに出演するなんて、考えたことも無かったよ。まさに人生で1度のチャンスだね。最高だよ。
‐もしかしてバックステージでビヨンセに遭遇しちゃうかもしれませんよ?
(Ch):それは残念ながらないなぁ。僕らのいるあたりの楽屋とは別エリアにいるみたいなんだよね。V.I.Pだからね(笑)
フェスで最高の思い出って何でしょうか?
(Ch):大阪のサマソニでみたビヨンセのショウ!本当に素晴らしいショウだったんだよ!ビヨンセは本当にすごいよ、君たちも見るべきだよ!
‐逆に最悪の思い出ってありますか?
(Ch):悪い思い出かぁ・・・。嫌な記憶は特にないなぁ。
‐本番前のおまじないみたいなものってありますか?
(Ch):そうだねぇ・・。大抵本番前は楽屋で酒飲んでるね(笑)
‐手作りカクテル??
(Ch):いや(笑)、もっと軽めのやつだよ。カクテルは材料が手に入る時にたまに作るくらいだね。
‐フェスに一番合うドリンクってなんだと思いますか?
(D): ・・・。(ニヤっと笑いながら手にもったビールの缶を揚げる)
‐・・・それ、今日何本目ですか(笑)?
(D):2本目。(※筆者注:日焼け直後のような真っ赤な顔色・・絶対2本目じゃないでしょう(笑)!)
‐日本のオンナノコのファッションで気になったスタイルはありますか?
(D):すっごく長ーいTシャツを着ているコがいっぱいいるよね!膝丈くらいまであるやつ(※筆者注:Tシャツワンピのこと?)。アレはクールだね。
(Ch):僕はミッキーマウスとかディズニーものやキャラクターものに弱いんだ。大阪で、目が3つあるミッキーとか、サイケデリックなディズニー柄のTシャツを着ているコがいて、あれは本当にクールだったね。あとシンプソンズとかね。
‐最後に日本のファンにメッセージをください!
(Ch):日本の皆さん、僕はグリズリーベアのクリストファー・ベアです。
(D):僕はダニエルです。
(Ch):今回初めて日本に来て演奏することができてとっても嬉しかった。僕らを呼んでくれてほんとうにどうも「アリガト」!!
後日談ですが、サマソニ明けのアフターパーティ会場で、クリストファー君はお忍びで現れたビヨンセ&ソランジェ姉妹とついにご対面!憧れのビヨンセ様としっかりお酒を「ご一緒」していました。きっと夢のような時間をすごしたことでしょう…。
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