Emmy The Great@7/7 Ebisu Liquidroom
Posted on 7月 14, 2009
Filed Under live review
初めまして。素朴な日常を綴る文学少女、初来日!
text: Mami Hayashi
会場についてみると、どうやらライブを行うのはリキッドルームではなく上のタワーレコードカフェの模様。いつも物販をおこなっているところと、ライブ前後、仲間同士で談笑するソファなどがあるスペースを使ってのアコースティックライブでした。普段はバンド形式ですが、今回は一人での来日。
エミーさんの国内盤はヨシモトから出されるようで、最初にヨシモト社員が挨拶。なんだか小学校の校長先生のお話を聞いているような懐かしい感覚。観客は、どうやら関係者&抽選招待客のよう。
そこでエミー登場。彼女の服装、A.P.C系。服の素材の良さ、シンプル具合が可愛く映えるタイプ。この日の服装は、紺地のボーダーカットソー+同色カーデに短パン。ボブカットの髪をラフに結んでいる。すらりと伸びた肢体は特に足がほどよい筋肉質。裸足で詩うところが素敵。
なんというか、アコースティックギターを掻き鳴らす気の強い女子、意地っ張りだけど本当は弱いの的アーティストといえばジョニ・ミッチェルを思い浮かべるけれど、あそこまでの強い個性はなく、彼女の音楽は素朴。何より声が可愛くて、耳にくすぐったい。遠慮がちでいて印象的。アコースティックギターに良く映える。というかそれ以外の飾りはいらないような。
想像でしかないけれど、彼女の詩は個性的にみられたい、とか目立ちたい、とかそういう欲望から来ているのではなくて、日記の代わりに日々を振り返り、自分の心の動きを観察して、安心する行為。そんな日常の行為の延長ような気がした。
夜に一人で泣くために聴く音楽ではなくて、日曜の遅く起きた朝に目玉焼きを作りながら聞くような、そんな音楽だな、と。
凄い才能をもっているというわけではなくて、努力して花開いたというタイプでもなくて、自分自身でも日常の行為の一環を音に記す、という役割を充々承知している。
だからこそ、彼女に対する男子群の視線には少し違和感を感じた。
彼らは彼女の詩を夜に聞いているんだな。
不要に持ち上げすぎるところが私が彼らを嫌いな理由。
顔がかわいいから好きってはっきり言えばいいのにムリに天才少女扱いをするから。
才能がないとは言わないけど、1回聞いただけで人を圧倒させる才能を持つ、というタイプではない気がする。
本当に彼女は素朴な日常の詩を紡いでいるだけで、その自然さが人を安心させる。何気ない日常と共にある、そういう親しみやすさが何よりもの魅力。そう反応すべきが自然なんじゃないかな?と思ってしまった。
30分程度で5-6曲をお披露目、という感じの今回のライブ。彼女は緊張していて、最初のほうはメロディも早くて声もうわずってしまっていた。
落ち着いてきて、彼女の紡ぐメロディが、声がすっと心の中に入ってくるなーと思ったら終わってしまったのが、残念すぎる。
まあ、でも今回は挨拶のようなもの。
10月にはちゃんとしたライブをやるそうですよ。そのときはきっと本領発揮してくれるハズ。
ちなみに彼女の詩は、本当に歌詞がステキなので、是非歌詞を予習して行くことをオススメします。
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