Keith@1/25代官山UNIT

Posted on 1月 30, 2009 
Filed Under live review

KEITHCLUB SNOOZERとのジョイントタッグで開催されたKEITHのライブ。
やっぱり若い層が多くて、すでにダンスフロアと化したフロアはキッズの熱気でむんむん。
推測するに、彼らのファンは相当コア。特にギター少年からの視線はアツいものがある。クラスヌ時から前を陣取っている彼ら、フロアで踊るクラブ慣れしたキッズとは相容れない気もしなくもないが…

Text:林麻美

そんな中現れたKEITH。まずルックスチェックから行こう。彼らのファッションポイントといったら、まず、『楽』。そのまま体育もできればテレビみながらゴロゴロもできそうな。しかしそんなルーズ(手抜き?)ファッションは決して彼らの美少年度を霞ませやしない。会場からはオリー!コール。ボーカルのオリは相変わらずモリッとしたマッシュルームカットが素晴らしく可愛らしく、とにかく端麗なお顔立ち。美しいとどんな服着ても許されるんだからいいよなぁ。というか、そこがいいのかも。その音楽一本道な感じがある層にはタマラナイんでしょう。
オリオリコールに軽く会釈しライブは「Can’t See The Faces」でスタート。
彼らのライブを見るのは初めてだけど、緊張感が全くないその堂々とした立ち振る舞いに驚いた。自信からなのだろうか、それもそのはず、演奏能力がずばぬけている。若いバンドにありがちな勢いで演奏するのとは違う、まさに『熟練工』とでもいうべき見事な手腕。1日の中で楽器の練習時間をしっかり決めてそうなくらい。そこに個性が加わったら無敵だよなぁ。
そんな4人、ミュージシャンとしてのプライドが自然な形で共存しているような雰囲気で、だからこんなにもまるで息をするかのように自然なライブができるのかな とか思う。

KEITH生で見て、すごくいいのが、やっぱりオリのボーカル。
熟練工達が奏でるサウンド-身体が最も気持ちよく感じるリズムを知っているかのように絶妙なタイミングで空間を刻むドラム、アコースティックでしっかりと音の軸を醸造するベース、フォークの香りを残しつつもジャキジャキとサウンドに色をつけるギター-そんな全ての要素が作り出すグルーヴの中に、オリの声がある-時に目をつむってしっとりと、時に鍵盤を叩き狂いながらも乱暴に-変幻自在に解放されるその声は、伸びやかでとても心休まる。それはまるで白昼夢を見ているかのような、あたたかい海の中を漂っているかのような、そんな快楽だ。
ギタリストのマークの貢献も負けてはいない。
「Mona Lisa’s Child」では自分の演奏にうっとり夢中になって座り込んだり、「Down Below」ではドラムのスティックをバイオリンの弓のようにみたてディストーションを作り出したり。演奏することが、これ以上になく楽しいのだろう。
その技術にはただただ「う、うめえ~!」と口をあんぐりするばかり。
アンコールの最後は「vice&virture」で閉め。
「美徳と悪徳の間にいると、心は荒れ果てる…」という歌詞をそのまま音にしたかのような、怖ろしく不穏で、物悲しく、でも目が眩むほど美しいサウンドに身も心も溶けそうになってしまった。
なんとも素晴らしいライブ!
終始グルーヴィでトリップしてしまうような、そののり方は縦揺れのそれではなく、目をつむって首をぐるんぐるん回して揺れたくなるような、そんな感じ。
気持ちよすぎる酩酊感に少し酔いつつ、大満足で会場を後にしたのでした。

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