Glasvegas@1/20Liquidroom
Posted on 1月 22, 2009
Filed Under live review
行ってきました!黒装族の鎮魂集会、もとい、グラスベガスのライブへ。
イギリスでは「DADY’S GONE」がチャート2位(!)まで上り詰めた彼らだけど、日本ではやっぱりまだ浸透してないようで、客層も音楽関係者が多い感じ。玄人音楽リスナーな雰囲気の方が多い。
Text:林麻美
もうもうと焚かれたスモークの中から、4つの黒い影がぬらりと現れた…!
ここで、まずはルックスチェック。
みんな会うのを楽しみにしていただろう、ドラマーのオバチャンことキャロラインさん。NMEクールリスト2008の第10位に選ばれるほど、一度見たらなんだか気になってしまう存在感。
豊かな肉体、無表情の上に引いた真っ赤な口紅。そんな彼女のこの日のファッションポイントは、ぴちぴちタイツではなく、首に巻かれたチョーカー。90年代の華原朋美以来お目にかかったことのない超珍アイテムをさりげなくつけている、そんなオバチャンが好き…!
裸足でトストス歩いてきたオバチャンは、なんと、ドラムの後ろに仁王立ち。そう、彼女はジーザスアンドメリーチェーン在籍時のボビー以来のシューゲーザー界の立ちドラムだったのですよ!ちょっと「太鼓の達人」にチャレンジ風にもみえたけど…(たまに片手で叩いたり)
次にヴォーカルのジェームス。クラッシュの故ジョーストラマ-御大に似てると感じるのは私だけだろうか…。
意外なことにパキッパキのカピッカピなのかと思っていたリーゼント、実際は、や・やわらかそ~!!ひな鳥の胸毛並にふわっふわでした。
オバチャンのインパクトとリーゼントのやわらかさに気をとられるのもつかの間、嫌がらせかってくらいおのおのが思いのままに歪ませるギターノイズに我に返る。その音はだんだんと形になってきて・・・。
そう、「FLOWERS AND FOOTBALL TOPS 」!
スモッグの中、厳かに奏でられる轟音フィードバックノイズに包まれた時点でブルッっときたけど、ジェームスのヴォーカル、これを生で耳にしただけで、本当に来て、よかった…!っと心の底から思った。
低いんだけど、太くて、でもまるでジョニー・キャッシュのように甘くて黒い声。
これで”Baby”とか荒い息遣いで囁くのは反則でしょ!感情を振り絞って歌うジェームスの”You’re my sunshine”の言葉。雰囲気とあいまって心の中にすーっと浸みこんできて、いつのまにか目汁まみれに。
そんなわたしにこれでもかと「POLMONT ON MY MIND 」。もう容量オーバーで受けきれません!
逼迫したようなジェームスのボーカルにいろんな感情がこみ上げてきて、もう取り乱したかのように首を振るので精一杯だった。
そしてライブのハイライトとなった「GERALDINE」。
発狂したかのように歪むギターノイズに轟くキャロラインのドラム。そしてマイクスタンドに手を回して噛みつくように歌うジェームスの情熱的なヴォーカル。幻想的なスモッグの中、メンバーの毎秒違う表情を照らし出すステージライトは妖しく、壊れたビデオテープをみているような感覚に陥る。細い身体を内股に折りまげ跳ねるポールのアクトはすごくロックだったし、オバチャンは大地に祈りを捧げる地母神みたいだった。
最後は「BE MY BABY」をしっとりと歌い上げ、アンコールナシの12曲、まさに幻想的で、「荘厳」と呼ぶにふさわしい1時間だったのでした。
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